静岡のイノベーション拠点「SHIP」開設2周年
静岡県静岡市に位置するイノベーション拠点「SHIP-Shizuoka Innovation Platform-」が2024年で2周年を迎えました。この施設は株式会社エル・ティー・エスが運営しており、静岡県から受託しているものです。2年間の活動の成果として、累計来場者数が1万人を超え、会員数も着実に増加して2803人に達しました。これは前年に比べて1000人の増加を意味し、静岡の地域活性化に向けた重要なステップとなっています。
また、2周年を祝うイベント「SHIPアワード2024」も開催されました。このイベントでは、SHIP会員から10名がプレゼンテーションを行い、参加者の投票によって受賞者が決まりました。
シップアワードの受賞者
今年度のSHIPアワードでは、特に際立った活動を行った成績に対して、さまざまな賞が授与されました。以下はその受賞者と彼らの取り組みです。
大賞と斬新な取り組みで賞
株式会社dozoの代表である三浦弘平さんが受賞。彼は静岡県産のシングルオリジン茶葉を利用したクラフトティーカクテルキットを開発。SHIP内で試飲会を行い、その結果をもとにマーケティングを実施しました。静岡の地元産品に新たな価値を付加する姿勢が高く評価されました。
ナイストライ賞
株式会社CurioBaseのCEO、蔭山朱鷺さんが受賞。彼女のプロジェクトは「ドメイン知識 × AI」をテーマにしたプロジェクトマネージャー機能を代行するAIの開発であり、将来のIT業界に大きな影響を与える可能性を秘めています。
多くの人を巻き込んだで賞
AIキャンプ®代表の中村俊也さんが受賞。26回にわたる生成AIをテーマにしたイベントを精力的に運営しており、累計で600名を超える参加者を集めました。彼の活動はコミュニティの活性化に寄与しています。
社会課題に取り組んだで賞
Workauto株式会社代表取締役の米澤誠仁さんがこの賞を受賞。農業分野での自動化に向けた取り組みが評価され、持続可能な農業の実現を目指す彼の姿勢が際立ちました。
今後の展望
静岡県経済産業イノベーション推進課の山家裕史課長は、SHIPが起業を目指す学生の支援拠点としても機能することを発表しました。「SHIPを通じて挑戦し、社会課題を解決することが地域経済の活性化につながる」とコメントしています。これからは「交流、学習のコミュニティ」から「共創と挑戦のコミュニティ」への進化を図り、イノベーションの促進をより一層進めていく方針です。
SHIPの活動は、地域に根ざした新たなビジネスチャンスを創出する場としても重要な役割を担っています。このような取り組みを通じて、静岡県がさらに活気づくことを期待しています。皆さんもこの場で共に新たな挑戦に踏み出してみてはいかがでしょうか?
SHIPについて
SHIPは、静岡県をその拠点とし、デジタル技術とイノベーションを促進するために設立された交流の場です。ICTに関する知識を深め、共同研究や新規事業の創出をサポートしています。また、専門の相談員が常駐し、参加者が抱えるさまざまな問題に対処しています。利用できる機能としては、相談対応、マッチング支援、イベント開催、オープンスペースやミーティングルームの利用があり、オープンスペースやミーティングルームは無料で提供されています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
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