廃漁網リサイクル
2025-06-11 14:45:26

伊豆稲取で実施された廃漁網リサイクルプロジェクトの全容

海洋環境保全に向けた新たな取り組み



2025年の「海ごみゼロウィーク」に合わせて、静岡県東伊豆町の稲取マリンスポーツセンターで6月1日(日)、廃漁網の回収とリサイクルプロジェクトが開催されました。この取り組みは、株式会社リファインバースグループが主催し、27名の学生や企業ボランティアが集まりました。彼らは、キンメダイ漁やマグロ漁で使われた漁網の選別作業を行い、リサイクルへの貢献を目指しました。

プロジェクトの背景



昨今、海洋プラスチックごみ問題が国際的な課題として注目されています。特に「ゴーストギア」と呼ばれる、漁網や釣り糸が放置されることで、海洋生態系に悪影響を及ぼしています。このような状況の中で、ゴーストギア対策に取り組むPADIジャパンとリファインバースグループが協力し、伊豆稲取を拠点に、海洋環境の保全や漁業地域との共生を目指したプロジェクトがスタートしました。

選別作業の実施



イベント当日、東伊豆町の副町長鈴木嘉久氏が挨拶を行った後、同志社大学や東京大学の学生、さらにはアパレル企業などのボランティアが集結。漁網の選別作業は賑やかな雰囲気の中で進行し、ボランティアの多くは「こんなに金具が多いとは思わなかった」「網にはさまざまな種類があるのを初めて知った」と驚きの声が上がるなど、実際の資源循環の現場を体験しました。

特に、2時間以上かけて釣り針や金属を丁寧に取り除く作業は、参加者にとって手作業の大変さを実感させ、廃棄物への新たな価値観を育みました。想定以上の量の漁網が選別され、今後のリサイクルへの期待も高まりました。

リサイクル活動の成果



作業終了後、選別された漁網は、リファインバースの工場で高品質なナイロンペレット「REAMIDEⓇ」として再生されます。このペレットは、建材や家電、アパレル製品など幅広い分野で利用されています。また、今回のプロジェクトでは、「REAMIDEⓇ」を使用したノベルティとして「テープのり」が配布され、多くの参加者が驚きを隠せない様子でした。彼らは、「漁網からこんなしっかりした製品ができるなんて!」と声を上げ、その場での学びが促進された瞬間でした。

未来への展望



リファインバースグループは、サーキュラーエコノミーの実現に向けて20年以上の歴史があります。これからも廃棄漁網や廃車エアバッグなどから質の高いリサイクル素材を生み出し、循環型社会を目指していきます。

まとめ



このプロジェクトを通じて、参加者は海洋環境の保全や資源の重要性について理解を深め、廃棄物の価値を再認識しました。伊豆稲取での活動が、より広い地域での意識向上につながることを期待しています。今後は、さらなるボランティアの参加や地域との連携を通じて、持続可能な未来に向けて取り組んでいくことでしょう。


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