深海生物を学ぶ！沼津港深海水族館の特別見学会が開催されました

深海生物の魅力を伝える特別なイベント

2025年6月14日、沼津港深海水族館にて「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトin駿河湾」の一環として特別見学会が行われました。このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の活動の一つで、未来を担う子どもたちに海の素晴らしさを伝えるための取り組みです。

普段は見られないバックヤードへの訪問

参加者は11名で、小学5年生から中学2年生の学生たち。最初に向かったのは水族館のバックヤードです。ここでは、通常は目にすることのできない深海生物の飼育環境を観察しました。水温や光の調整など、深海生物がどのように管理されているのかを知ることができ、興味深い体験となりました。
また、珍しいメンダコの卵も見ることができました。無事に孵化し、将来的に展示される日を期待しています。

飼育員さんからの貴重なお話

続いて、通常展示コーナーへ移動しました。そこで待っていたのは、飼育員さんによる詳しいガイドです。深海生物の展示物一つ一つについて説明され、参加者たちはその魅力に引き込まれていきました。特に冷凍標本の「シーラカンス」や、深海生物の体の構造についての説明は参加者にとって見逃せないものでした。

見学中、子どもたちからは飼育員さんに多くの質問が飛び交いました。「一番好きな深海生物は何ですか？」や「飼育する上で苦労することは？」など、普段は聞けないような質問が続きました。飼育員さんは丁寧に回答し、参加者との対話がとても活発でした。

卒業生の報告もあり

さらに、沼津工業高等専門学校深海プロジェクトチームの活動報告も行われました。グソクムシをテーマにした新しい展示方法についてのプレゼンテーションがあり、深海生物に関する知識をさらに深める機会となりました。卒業生たちの熱心な発表は、受講生にも新たな刺激を与えました。

参加者の声

参加した子どもたちからは、「普段は見ることができないバックヤードに入れて感動した！」「飼育員さんの深海生物への愛情を感じることができた」といった感想が多く寄せられました。これらの体験を通じて、深海生物への理解が深まり、海の大切さを改めて感じていたようです。

イベントの意義

このイベントは、ただの見学にとどまらず、海洋に対する関心を高める重要な機会です。海は私たちの生活に深く関わっており、次世代にその美しさを引き継いでいくための活動は、今後もますます重要になっていくでしょう。日本財団「海と日本プロジェクト」が進めるこの取り組みが、多くの人々に広がり、海を未来へとつなげていくことが期待されます。

このような特別な体験ができる沼津港深海水族館。次回のイベントもぜひ参加し、自分の目で深海の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。