伝統と最先端技術が融合した新しい鯖料理『八雲さば』が登場

伝統と最先端技術が融合した新しい鯖料理『八雲さば』

静岡県焼津市の老舗鯖専門店、株式会社岩清が9月28日から新商品の『八雲さば』を販売開始します。この商品は、小泉八雲の伝統的なレシピを基にし、最新の風味設計AIを用いて開発された一品です。

風味設計にAIを活用

『八雲さば』には、静岡県立大学から生まれたベンチャー企業、合同会社DigSenseが開発した食用調味オイル「AlomaEdge-ACE-」が使用されています。このオイルは、鯖特有の臭みを軽減し、シトラスとスパイスが香る華やかな風味を引き出すことが特徴です。このように、最新の技術が伝統的な日本の食文化に新しい風を吹き込んでいます。

鯖の魅力とその課題

鯖は、栄養価が高く旨味に富む魚ですが、鮮度が落ちやすく、その独特の臭みが敬遠されがちです。このため、鯖を取り扱う際には多くの工夫が求められます。岩清は、188年の歴史を持ち、主に焼津・小川漁港の鯖を取り扱っています。特に『塩鯖』は、関西の鯖寿司に欠かせない存在として知られています。

小泉八雲のレシピからインスパイアされた新商品

今回の『八雲さば』は、小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の料理に関する著作からインスパイアされています。八雲は日本の文化や昔話を世界に広めた作家であり、料理にも深い理解を示していました。今回の開発は、彼のレシピに現代技術と味覚の科学を融合させたもので、現代の食卓に新たな価値を提供することを目指しています。