大学とコンビニの連携
2026-07-02 14:19:30

九州産業大学とセブン‐イレブンが連携協定締結!食品ロスと新技術で安全な食を目指す

九州産業大学とセブン‐イレブン・ジャパンが結ぶ新たな連携



2023年7月2日、福岡市にある九州産業大学と、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが包括的な連携協定を締結しました。今回の協定は、食品の安全性の確保や食品ロスの削減を目的とし、大学と企業が力を合わていくことを目指しています。この取り組みは、主に研究の発信、相互協力、学生教育、そして社会連携の4つの柱で展開されます。

進化する微生物同定技術



協定の中核となるのは、九州産業大学の生命科学部に所属する中山素一教授が開発した微生物同定技術です。この技術は「MALDI-TOF MS」と呼ばれる質量分析計を用いて、食品に影響を及ぼす菌の特定を迅速かつ低コストで行うことができるものです。従来は特定に数週間かかっていたものが、数時間で済むようになり、そのスピードは大きな革新と言えるでしょう。

中山教授はこの技術により、食品製造工場における衛生管理を飛躍的に向上させることを目指しています。その結果、作りたてのおいしさを保ちながら、商品の鮮度を最大限に延ばす「長鮮度化」を推進しています。

4つの柱での活動



1. 研究の発信


セブン‐イレブン・ジャパンは中山教授の研究に関して、広報支援を行うことが約束されており、特に2026年5月には約29万部を発行する株主通信で特集記事を掲載する計画があるとのことです。これにより、多くの人々に最新の研究成果を知ってもらうことができます。

2. 研究協力


中山教授は、MALDI-TOF MSを用いて得たデータを基に、工場内の微生物の分布を明確にし、迅速な対応ができる体制を整えています。セブン‐イレブンは今後、菌の同定精度向上や、食品の鮮度延長に向けて、研究面での協力を進めることに重点を置くとしています。

3. 学生の教育


セブン‐イレブンは、九州産業大学の学生に向けた「食の安全・安心」をテーマとした講義や演習の提供を計画しています。このような取り組みを通じて、次世代の人材育成にも力を入れる方針です。

4. 社会連携


地域社会に向けた成果報告会を共催するなど、地域とのつながりを重視した活動も行っていきます。2026年1月には、九州産業大学で中山教授とセブン‐イレブンの社員が登壇するイベントを共催する予定です。

具体的な成果


この連携の第一歩として、2025年にセブン‐イレブンは中山教授と協力し、「チルド弁当 味しみロースかつ丼」の消費期限を1日延長することに成功しました。工場内での5,000件以上の調査を経て、菌の特定を行うことで、食品の管理を強化し鮮度延長に寄与しています。

この技術による大きなメリットは以下の3点です。
1. スピード:数週間かかっていた検査時間を数時間に短縮。
2. コスト:検査費用を約20分の1に削減。
3. 精度:菌の発生経路を明確に突き止め、効果的な対策を実施。

未来を見据えて


九州産業大学の中山教授は、この連携が建学の理想である「産学一如」の実践であると語り、今後も学生教育や地域連携を通じて、食の未来を共創することに意欲を示しています。

セブン‐イレブンのQC部の斉藤マネジャーは、「おいしさと安全・安心は常に表裏一体。中山教授の技術を活用することで、より持続可能な社会の実現に寄与してゆく」と述べています。

これからの取り組みが、地域社会や食に携わる全ての人々にとってプラスになることが期待されます。


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