ZEN TEA BREWが描く新茶文化
新たな社交のかたちを提案する「ZEN TEA BREW」が、全米市場を目指して動き出しました。このブランドは、伝統の美味を保ちながらも、新しいお茶の楽しみ方を作り出すことを使命としています。
お茶の歴史に触れて気付いたこと
お茶は約300年ごとにイノベーションを起こしています。栄西禅師が中国から茶を日本に持ち込み、千利休がその文化を茶の湯として確立したこと、さらに永谷宗円が青製煎茶製法を発明し、新たな緑茶の可能性を広げたことが過去の大きな変遷です。そして、次のイノベーションが2030年に訪れるのです。
自らも静岡市の茶農家として活動を始めた生産者は、伝統を守ることに疑問を感じていました。伝統こそが人々をつなぎ合うはずなのに、今日ではお茶は「水の代わり」として扱われてしまっています。このままではお茶はただの飲み物で終わってしまう、という不安を抱いています。そこで、彼は「伝統を勇気をもって革新しよう」と宣言しました。
新旧の融合を目指して
アメリカでの13年間の生活の中で、彼は日本文化に興味を持ち、日本食材との出会いを通じてお茶の魅力に取りつかれました。その中で「お茶と酒を融合させる新たな市場」があることに気付きます。アメリカでは「ティーアルコール」が急成長を遂げており、日本茶からのアプローチが欠けている状況に行動を起こす決意をしました。
「お茶には再び人を集める力がある」と感じ、彼はコミュニケーションの原点としてお茶にアルコールと掛け合わせることを決意します。この独自の革新は、単に飲み物を変えるのではなく、文化を再定義しようとする試みです。
ZEN TEA BREWの展開
「ZEN TEA BREW」のアイデアの基盤は、飲みやすいDIYカクテルキットにあります。お茶の葉をアルコールで抽出することで、全く新しい飲み物に変えるのですたとえば、「闘茶師の一撃 柚子緑茶ハイボール」は、緑茶とゆず、和山椒を齎すキットで、ジンで抽出することですぐに本格的なカクテルに変身します。
日本茶の可能性を広げる
彼の目標は、お酒だけでなくお茶でも「一杯どう?」と声を掛けられる日常をつくることです。静岡で培ったお茶の文化を、アメリカだけでなく世界中に広げていくことが彼の夢です。「ZEN TEA BREW」が目指すのは、日本茶の文化をもう一度世界のテーブルに取り戻すことで、老舗のお茶文化に新しい命を吹き込むことです。
これまでの300年の歴史を文脈に、新たな時代への扉を開く「ZEN TEA BREW」。その挑戦は、まだ始まったばかり。様々な国と文化を越えた経済的なつながりを提案し続けることでしょう。