伊東駅弁の老舗・祇園が挑む新たな展開
静岡県伊東市に本社を置く株式会社祇園は、2026年4月に創業80周年を迎えるにあたり、さらなる発展を目指しています。この記念すべき年に向けて、同社は看板商品である「いなり寿し」や「駅弁」をより多くの人々に味わってもらうために、配達体制の強化と催事出店の拡大に取り組むことを発表しました。
「いなり寿し」の歴史と魅力
「いなり寿し」は、祇園の創業当初から愛され続けてきた代表的な商品です。ふっくらとした油揚げに、程良い甘さの酢飯を包み込んだ素朴な美味しさは、多くの世代から親しまれてきました。
地元では、子どもの運動会や家族の祝い事に選ばれることが多く、家庭の記憶の一部としても親しまれている一品。この「いなり寿し」は、ただの料理ではなく、地域のひとびとの心に寄り添う、特別な存在なのです。
配達体制の見直しでより身近に
祇園では、80周年を機に配達体制の強化を行い、地元だけでなく、より広い地域や施設への配達を可能にします。団体注文はもちろんのこと、個人のお宅や企業への配達も柔軟に対応しており、日常の食事や各種イベントにおいて、気軽に祇園の味を楽しんでいただけます。特に、特定の地域外でも注文数によって配達が可能なため、より多くのお客さまに利用していただける機会を創出しています。
催事出店を通じた“祇園の味”の演出
祇園は、催事出店の強化を図り、商業施設や各種イベントに積極的に参加する計画です。特に「いなり寿し」を主役とした商品構成を充実させ、お越しいただいたお客様に、ダイレクトに祇園の魅力を体験してもらえるようなブースづくりを目指しています。すでに神奈川および静岡県内での催事出店を決定しており、今後も活発な活動が期待されます。
直近の催事スケジュールも発表されています:
- - 6月4日〜6月9日:イトーヨーカドー三島店
- - 7月4日〜7月14日:ラスカ熱海
なお、事情により変更が生じる場合がありますので、随時ホームページでの情報更新がされる予定です。
祇園の歴史と未来
株式会社祇園は1946年(昭和21年)に伊東で創業しました。戦後の復興期において、創業者が「当時入手困難だった砂糖で味付けしたいなり寿しで美味しい食を届けたい」という思いから始まったこの店は、やがて伊東駅構内での弁当販売へと進化し、地元の鉄道利用者や観光客に人気の存在となりました。
時代が進んでも、祇園は「いなり寿し」を中心に、地元の新鮮な食材と手作りにこだわった味を守り続けています。80周年を節目に「伊東の味をもっと多くの人に届けたい」との願いを胸に、新たな挑戦がスタートします。
80周年に向けた感謝と新たな挑戦
祇園は2026年4月に創業80年を迎えるため、2025年から1年間の準備期間を設けることにします。この1年で記念イベントや限定商品の企画、地域との連携プロジェクトなど、多彩な取り組みを展開する考えです。
代表の守谷氏は「80周年の歩みは、多くの方々に支えられて成り立っています。ご愛顧に感謝しつつ、地域に根ざした新たな可能性を追求していきたい」と述べています。
会社情報
- - 社名:株式会社祇園
- - 所在地:静岡県伊東市広野1-2-15
- - 創業:1946(昭和21)年4月
- - 事業内容:駅弁の製造・販売、仕出し弁当や惣菜の製造、小売業、飲食事業
- - ホームページ:祇園公式サイト
- - 公式Instagram:@gionzushi
- - 公式X:gionzushi
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