新たなものづくり展
2025-09-26 12:49:40

産業と工芸が交わる新たなものづくりを体感する展覧会『あわいを建てる』

かぜつち模様染工舎展覧会『あわいを建てる』



静岡県伊豆市を拠点に活動する「かぜつち模様染工舎」が、2025年10月4日から26日まで、山梨県富士吉田市のギャラリー「FUJIHIMURO」にて展覧会『あわいを建てる』を開催します。本展では、古代の人々の思いを形にしたテキスタイルを通じて、富士吉田の産地との交流から生まれた新たなものづくりのかたちを紹介します。

展示内容



01|新柄「へのへのもへじ」の初披露


展示されるのは、幅145cm、長さ4mに及ぶ布全面に、1万を超える「へのへのもへじ」を繊細に表現した作品です。日本の伝統的な正藍染と型染で仕上げたこの大作は、会場の目を引くことでしょう。また、幅145cm、長さ2mの様々な新作紋様も同時に展示されます。これらは、餅米と糠で作った糊を使用し、模様を描いた後に藍染を施すという工程を経た、職人たちの努力が織り込まれています。

02|正藍染めとほぐし織りの協演


本展では、舟久保織物とのコラボレーションによる「正藍染め×ほぐし織り」のインスタレーションも見逃せません。ほぐし織りは、日本独自の先染め織物で、経糸一本一本に型染めが施され、まるで水彩画のようなやわらかいにじみが生まれます。特に、ヘンプを使用した経糸による布は、熟練の職人が1日にわずか1mしか織れない貴重なものです。12m用意されたこの布が正藍染めと出会うことで新たな表現が生まれます。

03|アーカイブ作品の展示


さらに、手捺染によるシルクスクリーンや植物染料を使ったプリント技術を扱ったアーカイブ作品も展示され、様々な技術と可能性を感じられます。

04|藍染めのデモンストレーション


藍染のプロセスを体感できるデモンストレーションも行われます。実際の藍の染液を使って染める色の移り変わりを目の前で見ることができる貴重なチャンスです。

05|写真家・木本日菜乃の記録映像


日常と自然を切り取った映像作品を通じて、工房での制作の様子が紹介されます。独自の視点で切り取られた映像は、展覧会の雰囲気を引き立てます。

06|限定ミュージアムショップ


展覧会限定のミュージアムショップでは、正藍染めの製品や一点物の染めアイテムが販売されます。色落ちしにくい扱いやすい生活雑貨や、藍染めの洋服も登場し、さまざまな青色を試着することができます。また、富士吉田の職人が製作した「草原の馬」手拭いなども取り揃えています。

開催概要


このユニークな展覧会は、かつて氷を貯蔵していた「氷室」を改装したギャラリースペースで行われます。広々としたGallery1・2・3に加え、ミュージアムショップも併設されており、特別な空間での展示体験を楽しめます。

  • - 展覧会名:かぜつち模様染工舎展覧会『あわいを建てる』
  • - 会期:2025年10月4日(土)〜10月26日(日)
  • - 時間:11:00〜17:00
  • - 開館日:金・土・日・月
  • - 会場:FUJIHIMURO
〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見1-1-5
電話:0555-73-9438
公式サイト:https://you-fujiyoshida.jp
  • - 主催:かぜつち模様染工舎
  • - 協力:一般財団法人ふじよしだ定住促進センター、株式会社装いの庭
  • - 映像:木本日菜乃

代表のコメント


「山間での制作を続けながら、富士吉田の職人と共にものづくりを重ねてきました。この展覧会を通じて、お客様に私たちの表現を感じていただけることを願っています。」と、かぜつち模様染工舎の代表である南馬久志氏は語ります。

新旧の技術が織り交ざった作品やデモンストレーションを通じて、産業と工芸の間にある新たな可能性を感じることができるこの展覧会。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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