森を守るクリスマスリースプロジェクトが終焉を迎える
一般社団法人森を守るクリスマスリース協会が展開する「森を守るクリスマスリースプロジェクト」が、今年も多くの支援者に支えられて実施されています。プロジェクトは、森林整備で発生したスギやヒノキの枝葉を利用し、クリスマスリースを作成する取り組みで、おかげさまで残り5日となりました。期間は11月30日までです。
全国8拠点での取り組み
今年は、プロジェクトが5年目を迎えるにあたり、富士山麓や奈良、宮崎、千葉、長野、宮城、福岡、北海道の全国8拠点で同時に開催されています。これにより、各地域の森林整備の重要性を多くの人に知ってもらうと共に、環境への負担を減らすことが可能になりました。支援者には、リース作りを通じて「森を守る」ことの大切さを学ぶ機会も提供されます。
リース作りで森を知る
支援者には、リース作りに必要な道具や材料がセットになったキットも提供されています。これにより、自宅で手軽にクリスマスリースを作る楽しさを実感できると同時に、森の現状についても考えるきっかけになっています。これを通じて、私たちの生活に欠かせない森林の重要性を理解し、自然保護への意識を高めることを目指しています。
森林整備の現状と課題
日本国内では、国土の約70%が森林ですが、その管理が追いつかず、多くの木が高齢化しています。これには、輸入材への依存が影響し、国産材に対する需要が低下しているためです。森林は水源の保全や生物多様性の維持、災害軽減など、多くの役割を担っており、その価値を今一度認識する必要があります。このプロジェクトでは、支援金の一部が木こりの活動や地域の森林保全に使われており、持続可能な森林管理を実現するための大切な資金源となっています。
地産地消の取り組み
本プロジェクトは、木材の地産地消を目指しています。各地域で獲れた枝葉をその地域から届けることで、地域の環境保全活動を後押しし、さらに配送による温室効果ガスの排出を削減することも目指しています。今年の取り組みでは、全国8カ所の拠点から材料が集められ、お届けされる予定です。
今後の展望と参加の呼びかけ
協会は今後も、地域の仲間を広げ、このプロジェクトを全国47都道府県で実施していく計画です。また、様々な団体や学校、企業と連携したワークショップも予定されており、参加希望者を募集中です。この取り組みを通じて、多くの人が森に関心を持ち、積極的に参加することを期待しています。
森を知る機会を提供する協会の活動
一般社団法人森を守るクリスマスリース協会は、森林体験や啓発活動を通じて、誰もが森に気軽に関わるきっかけを提供しています。今年、協会は「森と未来サステナブルアワード2025」で大手町の森賞を受賞するなど、その活動が高く評価されています。次世代への豊かな森を引き継ぐため、今後も活動を続けて参ります。
このクリスマスリースプロジェクトを通じて、皆さんが森の大切さを感じ、参加するきっかけになればと思います。皆さまのご支援とご参加をお待ちしております。