江戸の暮らしが体感できる特別展
静岡県藤枝市の郷土博物館で、特別展「大江戸の暮らしと町並み展」が、2024年2月1日(土)から3月30日(日)まで開催されます。この特別展では、江戸時代後期の魅力的な町並みや生活が精巧に再現されたミニチュア模型70点以上が展示され、訪れる人々を江戸の時代へと誘います。
展覧会の目玉
本展の目玉は、浅草の檜細工師・故三浦宏氏によって制作されたミニチュアです。三浦氏は、江戸時代の商家や湯屋などを精緻に再現し、彼の作品はそのリアリティで高く評価されていました。特に、ミニチュアは縮尺1/10や1/20で製作されており、内部までの細かな作り込みに思わず見入ってしまいます。三浦宏氏の作品が一堂に会するこの展覧会は、彼の過去最大級の遺作展とも言える位置付けです。
さらに大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎の絵草子店「耕書堂」を再現した画期的なジオラマもお披露目されます。このジオラマはドールハウス作家・小幡耕一氏が手掛けたもので、縮尺1/12で製作されています。ジオラマの2階では、絵師や彫師、摺師が浮世絵制作にあたる様子を解説映像と共に観察することができるため、より一層江戸の文化に親しむことができるでしょう。
浮世絵とともに感じる江戸の生活
展覧会では、江戸の町並みや東海道の宿場を描いた浮世絵もあわせて展示されます。これにより、江戸の生活や町の様子を多角的に体験することが可能です。絵画を通じて、江戸時代の庶民の暮らしぶりや、活気に満ちた商業活動の様子が浮かび上がります。
参加方法と特別プログラム
特別展は、月曜日を休館日として、火曜日には一部休館ですが、2月24日は特別に開館されるため、訪問の計画に気を付けたいところです。入場料金は大人600円、中学生以下は無料で、団体での訪問者はさらにお得に楽しめます。また、1月31日(金)午後3時からは、マスコミ向けの内覧会が行われ、その際には三浦宏氏の長女・三浦佳子氏と小幡耕一氏による案内があります。
また、2月1日(土)には午前11時から正午、午後2時から3時まで、ギャラリートークも予定されており、直接展示物についての解説を聞ける貴重な機会となっております。これに参加することで、展示に対する理解が深まり、より楽しむことができるでしょう。
藤枝の文化と歴史に触れることができる特別展。この機会にぜひ足を運び、その魅力を体感してください。