浜名湖のうなぎ「でしこ」
2025-10-16 09:13:25

浜名湖の新ブランド鰻「でしこ」がグッドデザイン賞受賞!

浜名湖の新ブランド鰻「でしこ」がグッドデザイン賞を受賞!



静岡県浜松市に位置する浜名湖養魚漁業協同組合が、125年の歴史を携えた新たなブランド鰻「浜名湖うなぎ でしこ」を発表し、2025年度のグッドデザイン賞を受賞したことを報告しました。この受賞は、浜名湖が抱える「文化消滅の危機」に対する職人たちの覚悟と情熱が評価された結果でもあります。

浜名湖の養鰻文化の危機


かつて浜名湖は日本で最も多くの鰻を生産していた場所であり、最盛期には400軒もの養鰻場が栄えていました。しかし現在では、わずか27軒の生産者しか存在していません。これは、海外からの安価なうなぎの輸入、シラスウナギの価格高騰、供給競争の激化など、さまざまな要因によるものです。

多くの地域が量で競い合う中、浜名湖の生産者たちは「質で勝負する」決意を固め、新ブランド「でしこ」を立ち上げました。これは単なるブランド名ではなく、伝統を守りつつ進化を続け、幸福を届けるというメッセージが込められています。

「でしこ」のミッション


「でしこ」は、浜名湖の自然や職人の技、地域の誇りを融合させた商品を目指します。従来の食材としてのうなぎから、文化や風土が息づく「食のデザイン」へと昇華させたのです。これにより、うなぎ文化の存続と共に、地域の価値を再評価する新たな試みとなりました。

デザインの評価と地域資源の価値


グッドデザイン賞の審査では、ミッションやビジョンを再構築し、地域全体の価値を高める取り組みが認められました。浜名湖という特別な場所で連携し合う生産者、料理人、目利きの強い結びつきが、他の産地には見られない共創モデルを提供しています。この評価は、ただの商品のデザインを超えた地域の努力と文化の象徴です。

持続可能な養殖への挑戦


さらに、「でしこ」のもう一つの挑戦は、持続可能なうなぎ養殖の実現です。大豆イソフラボンを活用したメス化技術が導入され、肉質に優れたうなぎを育成しています。このプロセスでは、出荷までの期間を延ばすことで稚魚の捕獲量を減少させ、資源保護にも寄与しています。職人たちの探求は「美味しさが環境を守る」という哲学に根ざしています。

地域への共感と支援


「でしこ」は、2024年12月にMAKUAKEでの先行販売を開始し、支援者953名、支援総額1,530万円という記録を樹立しました。この成功は、地域の誇りを再び形にできたことに対する深い共感を反映しています。特に東京の名店でも扱われるほどの高評価を受け、多くの支持を得ています。

未来へ向けたイベントと展望


今回の受賞を受けて、「でしこ」は地域の未来をつなぐためのイベントを3ヵ月連続で展開予定です。この一連の取り組みを通じ、浜名湖の文化を次世代へとつなげ、美味しい鰻を提供し続けていく所存です。

  • - ### 浜名湖うなぎまつり 2025年11月2日(日)
  • - ### うなぎの街フェスティバル 2025年12月14日(日)
  • - ### 〜浜名湖うなぎ100年の食卓〜(仮)発表会 2026年1月末

浜名湖養魚漁業協同組合の代表理事、外山昭廣氏はこの受賞が次の100年への覚悟を表すものであると述べており、浜名湖の食文化が今後も受け継がれていくことを期待しています。

美味しさと文化の交差点「でしこ」。ぜひ、その味わいを体験してみてください。「でしこ」の詳細はこちらのリンクからどうぞ。


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