光治良の世界
2025-06-02 10:07:23

芹沢光治良記念館で『サムライの末裔』を巡る企画展が開催

芹沢光治良記念館での特別企画展



沼津市に位置する芹沢光治良記念館では、戦後80年を記念した特別企画展「光治良の戦争と平和―『サムライの末裔』―」が開催されます。この展示は、芹沢光治良(せりざわこうじろう)という作家が世界に発信した作品に焦点を当て、彼の文学と生涯を振り返る貴重な機会です。

展示会の概要


この企画展は、2025年6月13日(金)から11月30日(日)まで行われ、入館は午前9時から午後4時30分まで可能です(入館は午後4時まで)。なお、展示替えに伴い、6月2日(月)から6月12日(木)までは休館となりますので、訪問を計画される方はご注意ください。

芹沢光治良とは


芹沢光治良は、戦後日本文学の重要な作家の一人であり、特に広島原爆の恐ろしさを描いた小説『サムライの末裔』が有名です。1950年、彼はノーベル賞作家の川端康成とともに被爆地広島を訪れ、そこでの体験を元にこの作品を書き上げました。この小説は、国際的にも高く評価されています。

展示内容


今回の展示会では、約80点の資料を通じて光治良の足跡をたどります。主な内容には、以下のものが含まれます:
  • - 光治良が疎開中に記した日記:彼の個人的な思考や感情が垣間見える貴重な資料です。
  • - フランス語訳『サムライの末裔』:国内外での評価を示す重要な資料。
  • - アイラ、エディタ・モリス夫妻の書簡:新たに公開された資料で、アメリカ人作家夫妻の視点から光治良を知る手掛かりとなります。彼らは被爆者のための保養施設「広島憩いの家」を創設したことでも知られています。
  • - 光治良と川端康成の往復書簡:二人の関係や文学的交流がどのようであったかを探ることができる資料です。

時代背景と意義


この企画展は、戦後80年という時期に実施されることで、戦争と平和、文学とその影響について多くの人々に考える機会を提供します。光治良の作品を通じて、彼が体験した時代背景や、それに伴う人々の想いを知ることができるでしょう。

アクセス・お問い合わせ


この特別展示に関する詳細情報は、沼津市教育委員会文化振興課または芹沢光治良記念館に問い合わせることができます。電話番号は055-932-0255で、毎週月曜および祝日翌平日は休館です。ぜひ、この機会に沼津市を訪れてみませんか?

特別な文化体験として、芹沢光治良の作品に触れ、平和の大切さを改めて考える時間を持つことができるでしょう。夢の中に埋もれた歴史の一部を、ぜひご覧ください。


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