飯田市が、JR東海、株式会社SUITEN、Airbnb Japanと協力して「二地域居住推進コンソーシアム」を設立しました。この新たなプロジェクトは、地域の活性化と持続可能な発展を目指し、国土交通省の「二地域居住先導的プロジェクト実装事業」に選ばれたことが背景にあります。特に、将来的に計画されているリニア中央新幹線の長野県駅(仮称)の設置を見越し、都市部と地域を結ぶアクセス向上を図っています。
コンソーシアムの目的は、地域住民や事業者と外部からの二地域居住者が一つのコミュニティとして連携し、地域の価値を創出する「共創人口」の形成です。この考え方は、単に外部の人材を受け入れるのではなく、地域住民と共に地域資源を活用し、新たな魅力を創出することにあります。
飯田市は、首都圏や中京圏との距離が縮まることから、この独特の機会を捉え、地域内外の知恵を集めた「化学反応」を生み出すことを狙っています。毎年増加する移住希望者や関心を持つ人々を引き寄せるために、「通う理由」と「活動する場」を創ることが重要です。
この取り組みの中で、飯田市はプロジェクト全体を統括し、二地域居住のための運営システムの構築に力を入れます。一方、JR東海は「conomichi」を通じて、都市と地域を繋げるためのネットワークを形成し、SUITENは中長期滞在施設「HIGASA」を整備して地域プログラムを調整します。また、Airbnb Japanは宿泊のネットワーク形成を進め、滞在者に地元の魅力を伝える役割を果たします。
キックオフイベントは2026年7月20日に、地元事業者やメディア、地域住民に向けて開催される予定です。このイベントを通じて参加者は新たなプロジェクトの発表を聞き、実際に地域のメンバーと共に活動する意義を体験することができます。
HIGASAは「旅から仕事、暮らしまで。」をテーマに掲げ、観光休憩所やコワーキングスペースとしての多機能を持つ交流拠点です。市内の空き家を改装し、地域の若手や移住者が集まる場として成長しています。ここでは、訪れる人々が地域に根付く経験を得ることができ、まさに新しい生活様式を実現しています。
地域の資源を可視化し、それを「自分ごと」として捉え、地域内で共に育むという新しい関係性は、地域活性化の未来を切り開く重要な鍵です。この二地域居住推進コンソーシアムの設立によって、飯田市はますます魅力的な地域へと進化していくことでしょう。参加を通じて、地域に対する理解を深めた人々が新たな担い手となり、共創の波が広がることが期待されます。