ミスミのAIプラットフォーム「meviy」が切削加工の表面処理を拡大、業界ニーズに応える新選択肢

機械部品調達プラットフォーム「meviy」の進化

株式会社ミスミグループ本社が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」は、2025年12月15日より、切削加工（角物）の表面処理の対応範囲を大幅に拡大します。この新たな動きは、特に電機や光学機器業界に属する設計者の間で高まる機能性のニーズに応えるものです。

新たに選択可能な表面処理

今回の拡大に伴い、プリハードン鋼（NAK材）では、サビや摩耗を防ぐ「四三酸化鉄皮膜」や、耐食性を高める「無電解ニッケル」、さらには「三価クロメート（白・黒）」「硬質クロム（フラッシュ）」「低温黒色クロム」の全6種類の表面処理が追加されます。また、ステンレス材（SUS材）には、特に需要が高い「低温黒色クロム」が選択肢に加わります。これにより、耐摩耗性、耐食性、反射防止など、設計者が求める高度な機能性を持つ部品が手に入れやすくなります。

製造業界の変化に応じた対応

製造業界では、装置の高機能化や多様化が急速に進展しています。このような背景の中、特にNAK材のように中程度の硬度を持つ材料への要求が高まっており、強度だけでなく、摩耗や腐食への耐性も求められています。また、光学機器の分野では、光の反射を防ぎつつ、優れた耐腐食性を兼ね備えた外観が必要です。

このようなニーズに応えるために、meviyは表面処理の選択肢を増やすことで、顧客が求める製品を迅速にかつ効率的に提供できるようになります。これによって、設計者はより複雑で高機能な部品を容易に調達でき、業務の効率化を図ることが可能となるでしょう。

サービス概要と納期

この拡大サービスは、切削加工（角物）を対象にし、NAK材・SUS材の両方に対応しています。納期も最短5日での出荷が可能で、業界における迅速な対応が期待されます。

詳細は、meviyのサービスサイトで確認することができます。顧客の声に基づき、さらなる利便性の向上へ向けて歩んでいく姿勢が感じられます。

ミスミグループの革新

ミスミグループは、デジタル技術を活用して製造業のプロセスを大きく変革し続けています。2000年には業界初のインターネット注文サービスを始め、部品発注の手続きをオンラインで完結できる仕組みを構築しました。また、3Dデータを用いてAIが自動見積もりを行う「meviy」は、これまでの調達業務を大きく効率化し、年間にわたって国内シェアを獲得し続けています。

こうした取り組みにより、ミスミはさらなる成長戦略である「デジタルモデルシフト」を推進し、業界全体の生産性向上に貢献しています。顧客が本来の仕事に集中できる環境を整えることが、ミスミの目指す未来です。