磐田市の文化財を活用した新拠点「かけラボ」
静岡県磐田市にある国登録文化財「旧津倉家住宅」が、地域おこし協力隊の活動拠点として新たにオープンしました。この取り組みは空き家問題の解消を目指しており、地域の活性化に大きな役割を果たすと期待されています。
旧津倉家住宅は、1889年に建設された歴史ある建物で、掛塚地区の廻船問屋と材木商として栄えた旧家の主屋です。2023年には国の登録有形文化財に指定されました。具体的には、令和7年度から磐田市では空き家担当の地域おこし協力隊を3名委嘱し、空き家所有者と購入希望者とのマッチング、さらには市民への啓発活動を行っています。
10月15日には「かけつか から はじめる 空き家の魅力発信ラボ」、略して「かけラボ」の活動拠点として旧津倉家住宅が開設されました。このラボでは、使われなくなった住まいを活用したい方やカフェなどを始めたい方への相談を受け付けています。地域おこし協力隊のメンバーがサポートし、空き家の魅力を広める取組を進めます。
地域おこし協力隊のメンバー紹介
新しい拠点で活動する地域おこし協力隊のメンバーは、以下の3名です。
1.
秋山拓哉さん
神奈川県出身で、住宅地図会社やエンジニアとしての経験を経て、磐田市の地域おこし協力隊に参加しました。地方での暮らしに関心を持ち、空き家問題に取り組む意欲が高いです。
2.
川邉正人さん
新潟県の出身で、IT業界での経験を持つ川邉さんは、静岡県で学生時代を過ごしました。ラグビーのホストタウンである磐田市に戻りたいと考え、地域おこし協力隊に参加を決めました。
3.
藤田亮太郎さん
浜松市出身の藤田さんは、空き家のリノベーションや民泊運営に係る経験があり、地域の活性化に情熱を燃やしています。特に掛塚地域には特別な思い入れがあり、運命を感じて応募したそうです。
旧津倉家の特徴と掛塚の魅力
旧津倉家住宅が拠点とする掛塚地区は、地域の振興活動に熱心に取り組む地元の方々がたくさんいます。また、この地区には歴史的価値を有する他の建物も多く、地域の魅力が詰まった場所です。特に、旧掛塚郵便局跡は、昭和10年に建設された後に蕎麦屋として利用され、地域の好事例として知られています。
「かけラボ」は、旧津倉家住宅を拠点に、地域が持つ空き家の魅力を発信し、空き家問題の解決に寄与することを目指しています。また、相談会やセミナーなども開催し、地域の人々に情報を提供していくとのことです。
まとめ
磐田市の「旧津倉家住宅」を活用した「かけラボ」は、空き家問題を解決するための新しい拠点としての役割を果たします。地域おこし協力隊のメンバーは、それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながらも、共に地域活性化に向けた情熱を持ち寄っています。磐田市に住む皆さんや訪れる方々が、この新たな拠点を通じて空き家の魅力や地域の活性化につながることを期待しています。詳細については、磐田市のホームページをご覧ください。