おてつたびの受賞とその意義
株式会社おてつたびが運営する人材マッチングサイト『おてつたび』は、 2025年に行われた第5回日本サービス大賞で優秀賞を受賞しました。 この賞は、公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会(SPRING)が主催し、革新的なサービスを表彰するものです。
日本サービス大賞とは?
この大賞は、新たな価値を創出し、地域課題を解決するサービスを対象にしています。 サービス産業は日本のGDPの約7割を占める重要な分野であり、目を引く新しいアプローチが求められています。 今年は、全国から768件の応募があり、その中から厳正な審査を経て、内閣総理大臣賞や経済産業大臣賞など合計33件が選ばれました。
おてつたびの革新性
おてつたびは「お手伝い」と「旅」を融合させた新しいプラットフォームです。 具体的には、地域の事業者が人手不足を解消できるよう、全国から働き手を集め、その過程で旅行者が地域の文化や人々と触れ合える機会を提供しています。
1. 地域課題を解決する価値提案
「注目されにくい地域」でも、地域貢献に意欲的な人材を集め、人手不足や地域交流の促進に寄与しています。
2. 自治体や団体との連携
自治体や業界団体との協力で、受入先の拡大や交流の促進、観光資源の育成を行っています。これにより、多様な人材が地域で活動する環境を整えています。
3. 全国から人を集める仕組み
「お手伝い×旅」という新しいアイデアを通じて、地域貢献したい旅行者が集まるモデルが構築されています。これにより関係人口も増加し、地域の活性化が期待されます。
利用者の拡大
2025年12月4日現在、登録者数は9万人を超えました。特に50代以上の利用者が増えており、彼らは「お試し移住」としてこのサービスを利用しています。
若者だけでなく、シニア層にも広がりを見せている背景には、物価高や時間を自由に使えるライフスタイルの普及があります。
事業者の側面
一方で、事業者にとっても作業者の確保が容易になるだけでなく、地域経済の活性化にも寄与します。現在、参加している事業者は2200件を超え、宿泊業や農業、飲食業など多岐にわたります。
まとめと今後の展望
株式会社おてつたびの代表、永岡里菜氏は「人手不足」という地域の課題を新たな旅の目的と捉え、多くの人々をつなげることを目指しています。今後も、地域課題解決に向けた挑戦を続け、次世代に繋がる地域の未来を創造していくことでしょう。
進化を続ける『おてつたび』の活躍に今後も注目です。