静岡県でのフィルム型ペロブスカイト太陽電池導入実証が始まります！

静岡県内で新たなエネルギーの未来を切り拓く動きが始まりました。鈴与商事株式会社と積水化学工業株式会社は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた導入実証プロジェクトを共同でスタートします。このプロジェクトは2025年4月1日から約1年間実施され、県知事の鈴木康友氏との連携で進められます。

1. プロジェクトの概要

本事業は、鈴与商事を受託事業者として静岡県との業務委託契約のもと、ペロブスカイト太陽電池の普及を目指しています。静岡県内企業の関連ビジネスへの参入を促進し、地域経済の発展にも寄与することが期待されています。具体的には、清水港沿岸部の県有施設の屋根にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を14枚設置し、その耐風圧性や塩害環境下での耐久性を検証します。

2. ペロブスカイト太陽電池とは？

ペロブスカイト太陽電池は、その軽量性と柔軟性から、従来のシリコン系太陽電池よりも設置場所の自由度が高いのが特徴です。特に、設置が難しいとされていた場所でも活用可能で、再生可能エネルギーの導入を拡大するための重要な要素となります。今後のエネルギー市場において、ペロブスカイト技術はその可能性を大いに秘めています。

3. プロジェクトの実施場所

実施場所は静岡市清水区の興津13号上屋です。設置現場は通常時は見学できませんが、今後の成果報告に期待がかかります。この場所を選定した理由は、沿岸部特有の気候条件がペロブスカイト太陽電池の耐久性を確認するうえで重要な指標になるからです。

4. エネルギーの未来に向けて

この導入実証プロジェクトは、脱炭素社会の実現を目指す中での重要なステップとなるでしょう。静岡県内での初の試みとして、地域の企業や住民に新たなエネルギーの形を提供することが期待されています。

5. 鈴与商事と積水化学の取り組み

鈴与商事は、脱炭素化に貢献するさまざまな商材やサービスを展開しており、太陽光発電に関しては特に注力しています。一方の積水化学も、「Innovation for the Earth」を掲げ、持続可能な社会の実現を目指して新技術の開発に力を注いでいます。2社の連携によるこのプロジェクトが成功すれば、静岡県は再生可能エネルギーの先進地域として国内外から注目を浴びることでしょう。