スターバックスと霧島酒造が進める未来への森づくりプロジェクト
スターバックス コーヒー ジャパンと霧島酒造が、宮崎県都城市の地域活性化と環境保護に向けて手を組み、新たなプロジェクト『KIRISHIMA GREENSHIP icoia』を発表しました。このプロジェクトには、都城市と一般社団法人more treesが参加し、持続可能な森林エコシステムの育成を目指しています。
みやこんじょ資源循環森林プロジェクト(通称ODEN)とは?
都城市は、その豊かな森林資源を生かし、森林から生まれる木材の循環利用を推進しています。その一環として、地域特有の環境や技術を用いた「多様性のある森づくり」の活動が進められています。more treesは樹種の選定から植林、育林までを行い、スターバックスと霧島酒造はその活動にアクションを起こしています。
このプロジェクトでは、両社が排出するコーヒーかすや焼酎粕を利用してたい肥を作り、そのたい肥を用いて都城市内で育苗する計画です。具体的には、イチイガシのドングリから育てた小さな苗木を、将来的には都城の森に植栽することを目指しています。そうすることで、地域の魅力を高めながら、自然環境をも育むことができるのです。
お客様参加型のワークショップも開催
このプロジェクトの中でも注目したいのは、2025年12月20日(土)に開催される『森の集い場 ワークショップ』です。このイベントは、都城市内で地域住民が参加できることを特長としており、森をテーマにした様々な体験が提供されます。
参加者は、つみきを使って未来の街を描いたり、家具から出た端材で小さなスツールやクリスマスツリーを作ったり、さらには「どんぐり芽吹くかな⁉実験」や「キッズバリスタ体験」も盛り込まれています。これにより、地域住民は楽しみながら森への関心を高め、持続可能な社会を考えるきっかけを得ることができるでしょう。
プロジェクト名の由来
このプロジェクトは、『みやこんじょ資源循環森林プロジェクト』という正式名称で知られていますが、愛着を持たれやすいように通称は「ODEN」とされています。「Organic Diversion Enriches Nature」の頭文字を取ったもので、地域で親しまれている「おでん」のように、地域コミュニティに寄り添う活動であることを象徴しています。
スターバックスと霧島酒造の影響力
スターバックスは1996年に日本に初出店し、地域貢献を重視した店舗運営を続けてきました。地元の木材を使った内装や家具づくりを通じ、地域の文化と環境を大切にしてきています。一方、霧島酒造は1916年の創業以来、地域と共に発展することを理念に掲げ、その活動の一環として、従業員が参加する植林活動を行ってきました。両社はこのプロジェクトを通じて、地域とのつながりを深め、持続可能な未来を目指すための変革を実現します。
都城市の自然環境について
宮崎県都城市は、霧島連山の恵まれた自然環境に位置し、約16万人が暮らす都市です。肉用牛や豚、鶏の生産が盛んであり、上質な焼酎も名産です。市の面積の約60%を占める森林があり、それを活かした資源循環利用が進められています。地域に根付いたこのプロジェクトを通じて、多様な特産品や自然環境を大切にする暮らしが広まることが期待されます。
まとめ
スターバックスと霧島酒造による『KIRISHIMA GREENSHIP icoia』は、持続可能な社会の実現に向けた進化するプロジェクトです。都城市、more trees、地域住民との協働によって、これからも地域の環境を育てていく重要な活動が続いていくでしょう。このプロジェクトは、参加者全てが関与することで、地域の新しい価値を生み出す機会となります。