静岡県で進化するエネルギー事業の舞台裏
静岡県静岡市を拠点とする鈴与商事株式会社は、大型蓄電池を製造するパワーエックスと手を組み、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた新たな電力販売契約(PPA)モデルの実証を開始しました。この革新的な取り組みは、エネルギー供給の最適化を図り、持続可能な社会を目指すものです。
新しい事業モデルの背景
鈴与商事と鈴与エコプロダクツ(静岡県袋井市)の工場では、太陽光発電システムが設置され、工場内で発電した電力は即座に利用されます。また、発生した余剰電力はパワーエックス製の蓄電池に蓄えられ、夕方以降に放電することで、工場の電力使用効率を最大化します。この取り組みによって、工場内の電力コストを削減しつつ、持続可能なエネルギー利用が実現されます。
アグリゲーターとしての役割
鈴与商事は、蓄電池内の電力を制御するアグリゲーターの役割も担っています。具体的には、電力需給のバランスを調整し、タイムシフトやピークカット、インバランス回避を行います。これにより、蓄電池の収益性を高めることを目指しています。特に現在の蓄電池ビジネスは、価格変動や収益性の問題が投資の障害となっていますが、この新たなモデルでは、その課題の解決に挑みます。
設備と環境への配慮
1. 太陽光発電システムの概要
- - 設置容量:375.84 kW
- - 想定自家消費量:317,457 kWh/年
- - CO2削減量:162,000 kg-CO2/年
このシステムにより、年間の再生可能エネルギー利用率は約49.3%を見込んでいます。
2. 蓄電池システムの詳細
- - 型番:PowerX Cube 360
- - 設置容量:358 kWh(公称容量)
- - 出力:80 kW
この蓄電池は静岡県内で初めて導入され、エネルギーの蓄積と供給の効率化に寄与しています。
3. 効率的なエネルギーの供給
また、工場で利用しきれない余剰電力は、鈴与グループや他の民間企業に対してオフサイトPPA方式で供給します。この柔軟なエネルギー供給の仕組みにより、地域のエネルギーバランスの向上も図れるでしょう。
結論
鈴与商事とパワーエックスの新たな事業モデルは、太陽光発電と蓄電池を活用したエネルギーの効率的な利用を実現します。2024年4月からの運用開始を見越し、さらなる実証実験を進めることで、持続可能なエネルギー社会の構築に貢献していきます。この取り組みは、今後のエネルギー市場における重要な一歩となるでしょう。