若者の間で進化するコンビニファッションの実態とは
最近、株式会社ネオマーケティングによる「コンビニファッション」に関する調査が行われ、20代男子の間で特定のブランドとのコラボ商品がコンビニでの服購入の主な理由になっていることが明らかになりました。この調査は2025年1月24日から27日の間、全国の20歳以上の男女997名を対象にインターネットで実施され、コンビニでのファッションの変化を浮き彫りにしました。
コンビニファッションの台頭
近年、ファミリーマートやローソンなどの大手コンビニチェーンは、衣服市場への進出を強化しています。特に、ローソンとファッションブランド「FREAK'S STORE」のコラボレーションは、消費者の注目を集めています。かつては実用性が主な理由で選ばれることが多かったコンビニ服ですが、最近では見た目やトレンドを意識した選択が増えています。
本調査によると、コンビニで衣服を購入する際の理由として最も多かったのは「急な必要性を感じたから」で、58.3%の人がこの選択をしています。しかし、特に20代の男性に限って言えば、「特定ブランドとのコラボ商品が欲しかったから」という理由が人気を集めており、その割合は約47%にも上ります。これは、単なる日用品ではなく、ファッションアイテムとしてのニーズが強まっていることを示唆しています。
分けて選ぶ傾向
さらに、調査では全体の32%の人々が、購入する衣類を特定のコンビニごとに分けて選んでいると回答しています。特に20代の男性と女性では、それぞれ54.6%および51.0%と、他の年代層よりも高い割合で分別が行われています。このことは、若者たちがブランドやスタイルの違いを意識していることを示しています。
購入動向の詳細
調査結果では、コンビニで人気の衣類も紹介されました。多くの人が購入している商品は、「ソックス」「下着」「インナー(肌着)」など、日常生活で頻繁に必要となるアイテムが中心でした。特に20代女性は、外出先での急なニーズから、ストッキングをコンビニで買うことも多いとされており、年齢が上がるにつれてその傾向が強くなるようです。
一方、男性に限ると、20代はソックスの購入割合が34%にも達していますが、30代以降の購入率は60%を超えています。これに対して、汗をかくことが増える30代からは、より洗練されたファッションアイテムの需要が求められるのかもしれません。
ブランドの影響
コンビニで購入する衣服のブランドに関しては、全体の72%が「コンビニのプライベートブランド商品」と回答。しかし、20代や30代の層では他ブランドとのコラボレーション商品への興味が高く、特に男性20代は自身の好みやトレンド感を重視していることが見えてきました。
加えて、調査では「コンビニ服でコラボしてほしいブランド」についても自由意見を募集。その中にはユニクロやGUなどのファストファッションブランドが多数挙げられ、日常的に使う衣類をコンビニで購入する意義を再認識させる結果となっています。
まとめ
このように、コンビニ服は単なる急な買い物の選択肢だけでなく、トレンドを意識したファッションの一環として進化していることが明らかになりました。特に若年層の消費者は、コンビニでの服の購入をより積極的に行い、ファッションとしての価値を見出すようになっています。今後の流行や新たなコラボレーション商品に期待が高まります。コンビニでおしゃれを楽しむ時代が、いよいよ本格的に訪れたのかもしれません。