AIと共に自己探求する新たな読書体験──伊東市「ぷらっと文庫」の魅力

伊東市に新たな読書の拠点「ぷらっと文庫」

2025年6月、静岡県伊東市に私設図書館「ぷらっと文庫」がプレオープンしました。この図書館は、株式会社コンピュータ技研が運営し、自社のスローガン「世界に『0』をONする会社」に基づいて、地域とのつながりを重視した新しい読書体験を提供します。

自己探求を促進するAIとの対話

「ぷらっと文庫」の最大の魅力は、AIとの対話によって読書体験を深めるという革新的なアプローチにあります。来館者はまず本を読み、その後にAIに感想を伝えます。するとAIは、その感想をもとにさらに掘り下げた「問い」を返してくれるのです。これは単なる読書感想の提示にとどまらず、深い内面への問いかけを通じて、自分をより良く理解する手助けをしてくれます。

この新しい形式の読書体験は、まさに読書を「自分を知る冒険」へと変えてくれます。本を読むことが自己成長の道となり、来館者は自身の内なる声に気づくことができるのです。

プレオープン期間の特別な取り組み

現在、「ぷらっと文庫」のプレオープン期間中には、館内での本の閲覧やAI対話機能の体験が可能です。また、「図書館おみくじ」と呼ばれる新たな企画も実施しており、これは本とAIとの偶然の出会いを演出する面白い試みです。

本の貸出サービスについては、利用者からのフィードバックを受けて、段階的に導入する予定です。すべてのサービスは無料で利用でき、開館スケジュールやイベントについては公式Instagram（@platbunko_ito）で随時お知らせしています。

地域との共鳴を大切に

「ぷらっと文庫」は、地域の「眠れる価値」を発掘するプロジェクトの一環でもあります。コンピュータ技研は、伊東市だけでなく、その他の地域でも地域社会との共創を追求しています。他には、佐賀県での「冒険研究所書店佐賀出張所」や、沖縄県石垣島での「八重山HUBレンタカー」など、地域に密着した事業を展開。

「ぷらっと文庫」は、地域の人々とともにその価値を育みながら、自己探求の場となることを目指しています。また、今後は地域の高校生や住民との共創プログラムや、実験的な取り組みも予定しており、ますますの充実を図ります。