静岡に誕生した新しい住宅の形「FELIX工法7.0」
最近、静岡に新しい住宅建設の形を具現化したモデルハウスがオープンしました。それが「FELIX工法7.0」です。この革新的な工法は、わずか10日間で家を完成させることを実現しました。従来の建設方法ではなく、工業化を基盤にした「FELIX工法7.0」について詳しくご紹介します。
新工法の特徴とは?
「FELIX工法7.0」とは、工場で制作された壁や床のパネル、階段ユニット、棚などの部品を一括搬送し、現場での組み立て作業を行う工業化建設の手法です。この方法により、現場での作業量が大幅に軽減され、工期が従来の約70%短縮されます。つまり、一般的な住宅建設が35日かかるところを、なんと10日で完了させることが可能になるのです。
具体的には、サッシや建具、外装材、断熱材などをあらかじめ工場で組み立てておき、現場ではそれを「組み立てるだけ」というシンプルな工程にすることで、建設のスピードと効率を格段に高めています。
成功のキーポイントは?
この工法の導入によって、現場監督の業務も約70%削減されることが特徴です。これまで、工事の進行管理や職人の手配、品質チェックに追われていた監督者たちの負担が軽くなり、効率が良くなります。また、現場での作業人員も大幅に軽減され、約70%削減することができます。これにより、働き手を確保しにくい現状にも対応できる新しい解決策が生まれました。
モデルハウスで体験する「FELIX工法7.0」
完成したモデルハウスでは、「FELIX工法7.0」の全てのプロセスを見ることができ、工場で作られたパネルがどのように使われるのか、実際の触感やデザインを体験できます。断熱性や防水性に優れた素材が使用されており、実際にどのように組み立てられるのかを確認するためのパネルディスプレイも設置されています。これは、今後の住宅建設の未来を示す重要な一歩です。
フィリックス社の担当者の言葉
モデルハウスの完成にあたって、フィリックス株式会社の代表取締役である水野秀則氏は、建設業界が今直面している課題に触れました。職人不足や工期の長期化、物流費の高騰といった問題を解決するために、「FELIX工法7.0」は必要不可欠だと強調しています。「建設を工業製品のように捉え、均一なクオリティを持つ住宅を実現することを目指しました」と語る水野氏の言葉には、これからの建設業界に対する大きな期待がこめられています。
これからの展望
「FELIX工法7.0」による住宅建設は、戸建て住宅だけでなく、集合住宅へも展開される予定です。2026年には愛知県常滑市に新工場も稼働予定で、さらなる供給体制の強化が期待されています。このように、フィリックス社は新しい時代の住宅建設をリードする企業として、大きな展望を描いています。ぜひ、この革新の波に乗って、未来の住宅を体感してみてはいかがでしょうか。