静岡発、介護離職ゼロを目指す新サービス『CareNavis』始動
株式会社テンポイントが静岡市に拠点を置いて、新たにサービス「CareNavis(ケアナビス)」の提供を開始しました。このサービスは、社労士とケアマネジャーといった外部専門家で構成されたチームが企業の福利厚生として従業員の介護相談を一元化することを目的としています。
介護と仕事の両立を支える仕組み
現在、多くの家庭では介護の問題が浮上しています。その際、家族が医療や介護、職場に関する情報の“ハブ”となることが多く、そのために混乱が生じ、結果として休業や離職につながるケースが増えています。そのような現状に対応するために、
CareNavisは企業と従業員の橋渡しをする機能を果たします。
具体的には、相談窓口を一元化し、「入院・退院の手続き」「施設への調整」「急変時の対応」といった部分で伴走型の支援を行います。こうすることで、企業は離職防止や定着向上、さらに採用力の強化を実現できる見込みです。
具体的なサービス内容
「CareNavis」にはいくつかの特徴があります。まず、①相談窓口の一元化によって、従業員が手間なく相談できる環境を整えます。次に、②有事対応に特化しており、医療機関や介護施設との連携を強化することで、迅速な対応が可能になります。③また、月刊「介護通信」を使った啓発活動を行い、知識の普及を図ります。その他、管理職向けの研修も提供し、①気づきのサイン、②初動対応、③エスカレーション運用を理解できるようにサポートします。
費用面について
料金面でもお手軽な設計となっており、月額3,000円から利用可能です。必要に応じて従量課金も導入されており、企業の規模やニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
今後の展開とビジョン
今後、テンポイントは「CareNavis」を静岡市でのモデル運用から始め、やがて静岡県全域を対象とし、その後は東海エリアや首都圏へと展開を進める予定です。最終的には全国へのサービスの展開を目指しており、地域の介護離職ゼロを標準化するビジョンを掲げています。
パートナーシップを結んだケアマネジャーや社労士との連携を強化し、相談受付やケース管理を一元化したクラウド基盤を提供することで、より多くの企業と従業員にサービスを届けていく方針です。エンゲージメントが求められる時代において、企業が労働力を維持し続けるための支援体制が求められています。
担当者の思い
株式会社テンポイントの代表取締役である梅田貴彦は、介護保険のケアマネジャーとして家族の現場に寄り添った経験を持ち、その後、社会保険労務士として企業の現場にも関与してきました。このような二つの現場を知る彼だからこそ、新しい発想で「CareNavis(ケアナビス)」を実現しました。「情報のハブ」が家族にされる構造を変え、医療・介護・職場をつなぐことで、誰もが安心して働ける環境の創出を目指しています。
「介護離職ゼロ」を地域のスタンダードへ。今後の展開に注目が集まります。