AGCテクノグラスに導入された自動搬送サービスの革新とは

静岡での自動搬送サービスの導入事例

静岡県磐田市に本社を構える株式会社eve autonomy（イヴ・オートノミー）が提供する自動搬送サービス「eve auto」が、AGCテクノグラス株式会社の静岡工場に導入されました。この導入により、工場内の物流が大きく変革を迎えています。

導入の背景と目的

AGCテクノグラス静岡工場では、事業の成長に伴い製造施設の規模が拡大。それにともない、異なる建物間の運搬作業の負担が増加し、特に出荷前の保管倉庫への搬送業務が課題となっていました。従来はフォークリフトやトラックが活用されていましたが、コストや人手の負担が問題視されていました。このような背景から、屋外での搬送作業の自動化が急務となっていました。

実際に、AGCテクノグラス静岡工場ではAMRの試験導入も実施されたものの、自社に最適な機種が見つからないという壁にぶつかっていました。そこにeve autoが登場し、事業のニーズに応えるソリューションとして選ばれました。これにより、搬送作業の効率化が図られました。

導入後の効果

「eve auto」を導入後、AGCテクノグラス静岡工場では、運搬効率が飛躍的に向上しました。24時間稼働が求められる工場内において、雨や夜間でも問題なく運用できる自動運転レベル4の技術を活用しています。これにより、従業員はより重要な業務へのシフトが可能となり、全体の生産性が大幅に向上しています。

また、eve autoの導入フローには、ヤマハ発動機の浜北工場で実施された実証見学が含まれており、導入決定を後押しする材料となりました。AGCテクノグラスは、eve autoの導入によって自社の生産ラインをより効率的に運営することができるようになりました。

eve autoの特徴とスペック

eve autoは、屋外環境での自動搬送を実現するために特別に設計されています。段差や坂道、さらには天候に影響を受けることなく安定した性能を発揮します。自動搬送サービスの導入には事前の設備工事が必要ないため、迅速に運用を開始することが可能です。

AGCテクノグラス静岡工場ではすでに70台以上が稼働しており、全国でも約40拠点にわたる導入実績があります。このように、eve autoは多くの企業で利用され、製造と物流の効率化に貢献しています。

今後の展望

AGCテクノグラス静岡工場では、今回の導入を契機に、さらなる自動化の可能性を探る計画を進めています。動く部分を自動化することによって、製造現場の人手不足の解消やコストの削減を実現し、未来の製造業におけるスタンダードを目指すとしています。

株式会社eve autonomyは、自動化のスローガンのもと、今後も新たなソリューションを提供し続けることで、社会全体の生産性向上に貢献していくことを目指しています。私たちのビジョンは、労働の効率化にとどまらず、すべての「働く」を豊かにすることにあります。これからも、人々の暮らしを便利にし、より良い社会を築くために、パートナーシップを強化していきます。