物流危機を防ぐ！東海エリアの黒ナンバー代車サービスが開始

物流危機を防ぐ黒ナンバー代車サービスが東海エリアでスタート

CBcloud株式会社が、物流の停滞を防ぐための新しい試みとして、東海エリアで黒ナンバー代車の共同使用サービスを提供開始しました。このサービスは、配送中の事故や故障での「物流ストップ」を回避するために従来の枠を超えた取り組みです。一般的なレンタカーが配送業務に利用できないという法律の制約により、ドライバーはしばしば「車両がない＝配送ができない」という危機に直面していました。今回のサービスは、CBcloudが保有する中古車を「適法な代車」として即座に提供することにより、ドライバーの業務を継続できるようサポートします。

事故や故障のトラブルにも迅速に対応

CBcloudのサービスには、ピックゴーという配送プラットフォームが組み込まれています。このプラットフォームは、運行状況をリアルタイムで把握し、事故や故障が発生した場合にはすぐにサポートチームが介入します。対応が遅れることなく、事故や故障の連絡を受けた瞬間から代車手配の提案をすることで、迅速に業務を再開できるように支援します。これにより、物流の停滞を最小化し、現場のドライバーを守る体制が整っています。

過去の「空白期間」を埋めるサービス

現在、黒ナンバー代車の平均利用日数は約7日間ですが、事故や故障の復旧までには時間を要します。その間、多くのドライバーは無理な運行を続けるか、数日間の休業を余儀なくされます。このような状況は、ドライバーの安全と収入に深刻な影響を及ぼします。CBcloudは、代車サービスを通じて「安全と収入を脅かす空白期間」を埋めることで、ドライバーの生活を維持し、地域のサプライチェーンを支える役割を果たそうとしています。

サービス詳細とエリア

このサービスは、愛知県名古屋市熱田区にて車両の受渡しおよび返却が行われます。利用料金は、1週間以上の利用で5,500円/日（税込）から、1週間未満の場合は8,800円/日（税込）となります。支払い方法はクレジットカード決済のみで、スムーズな取引が可能です。サービスは、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫、奈良、三重、滋賀、和歌山、愛知、岐阜、静岡と広範囲にわたるエリアで展開されます。

今後の展望とサービス拡大

CBcloudは、東海エリアでのサービス利用を促進することで、地域の物流インフラの安定化を目指しています。また、事故で車両を失ったドライバーに対しては、一時的な代車提供だけでなく、中古車の販売も行う計画しています。代車として使用して満足した場合には、魅力的な価格で車両購入の選択肢も提供されます。このように、ドライバー一人ひとりの状況に応じた支援体制を強化することで、今後も物流の安定化を図ります。

担当者である田路広輔氏は、2024年5月のサービス開始以来、東海エリアのドライバーから寄せられる要望に応える形で、サービスの展開を決定したとコメントしています。ドライバーの生活を守ると同時に、社会全体の「荷物が届かない」という問題解決にも取り組む意義を強調しています。CBcloudの新たな挑戦が、東海エリアにおける物流インフラの未来を変えていくことが期待されます。