デジタル変革の先駆者たち
株式会社ミスミグループ本社(東京都千代田区)は、2025年7月17日に開催された日本DX大賞2025で、D-JIT(ディージット)が事業変革部門での優秀賞、MISUMI floow(フロー)がサステナビリティトランスフォーメーション(SX)部門での奨励賞に輝きました。
今回の大会には過去最多の158件の応募があり、ミスミの2つのサービスも含む24件がファイナリストに選出されており、審査員たちにその革新性が高く評価されました。ミスミは、生成AIなどの先進的なIT技術を駆使して、インダストリアル・オートメーション産業の顧客に、その時間価値を提供する取り組みを進めてきました。
日本DX大賞の意義
日本DX大賞は、社会やビジネスで抱える課題をデジタル技術によって解決する取り組みを表彰するイベントです。この賞は、単なる技術導入ではなく、組織や社会全体のあり方を見直すことを目的としています。受賞したプロジェクトは、日本全体のDX推進のための手本となることを期待されています。
D-JIT(ディージット)とは
D-JITは、間接材の購買プロセスをデジタルで革新するサービスであり、2024年4月15日から本格運用がスタートします。このシステムは、国内外の500社以上のサプライヤーの在庫と生産キャパシティをサイバーネットワークで連携させ、在庫情報を集中管理する独自のプラットフォームです。顧客がECサイトに希望数量を入力すると、リアルタイムで価格と納期を提示され、購買担当者の手間を削減し、見積もり待ち時間の無駄を無くし短納期を実現しました。
現在、D-JITは日本、タイ、台湾、韓国を含む7万社以上に利用されており、サプライヤーとの連携も世界規模で拡大中です。詳細は、
D-JITのサービスサイトをご覧ください。
MISUMI floow(フロー)の特徴
MISUMI floowは、顧客の需要データに基づいた最適な流通チャネルで商品を提供し、工場の間接材調達を効率化するトータルコストダウンサービスです。発注の手間を最小限に抑えつつ、在庫を可視化することで調達時間を70%削減し、安定した在庫管理を実現します。さらに、利用が頻繁な消耗品は、工場内の専用自販機にまで納品されるため、必要な時に素早く手に入れることが可能です。このシステムでは、自販機の在庫が企業の資産として管理され、過剰在庫を防ぎます。また、顔認証やIDパスを用いた取り出し機能により、無駄遣い防止や従業員のコスト意識の向上にも寄与します。詳しくは、
MISUMI floowのサービスサイトをご覧ください。
結論
「ミスミ」とは、オートメーションに関連する部品や工具、消耗品を全世界で32.3万社(2025年3月時点)に供給している企業です。彼らは製造設備を持つメーカーと他社ブランド品を扱う商社の二つの顔を持ち、顧客の利便性向上に寄与し続けています。これからの時代、デジタル変革は避けられない流れとなっていますが、ミスミの取り組みはその先鞭をつける素晴らしい例です。これにより、日本のビジネスはさらなる革新へと導かれることでしょう。