新しい紙カップ再生
2025-02-17 15:31:45

王子ホールディングスと外食チェーンが共同で取り組む紙カップリサイクルの新時代

持続可能な社会を目指した紙カップのリサイクル



近年、サステナブルな社会への関心が高まる中、企業が協力して進めるリサイクル活動が注目を集めています。2025年1月30日より、王子ホールディングス株式会社、日本マクドナルド株式会社、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社、そしてタリーズコーヒージャパン株式会社の4社が、東京都内の店舗で使用済みの紙カップを共同回収し、それをペーパータオルとして再生する取り組みを開始することになりました。

4社共同の取り組みの詳細



使用済み紙カップは、一般的にプラスチックラミネート加工が施されているため従来の古紙回収が困難で、多くが焼却処分されていました。しかし、王子ホールディングスは独自に開発した技術を活用することで、汚れた紙カップを破砕・洗浄し、ラミネートフィルムを分離。これにより、紙の繊維分を効率よく回収することが可能となりました。

今回の取り組みでは、これらの会社の近接店舗から排出される使用済み紙カップを定期的に回収し、集約地でまとめてリサイクルされる仕組みが採用されています。リサイクルされた紙カップは、紙製のハンドタオルとして再利用され、再び店舗で使われる予定です。導入初年度の見込みは年間約12トンですが、2025年末までには実施店舗を増やし、年間約60トン規模にまで拡大を目指しています。

サステナビリティの理念を共有する



共通の目標を持つ4社は、この取り組みを通じてお客様にリサイクルに対する意識を高めてもらい、回収や再生に関する知見を共有することで、より効果的かつ効率的なリサイクルを実現していきます。また、賛同する企業や団体を積極的に募ることで、さらなる展開を図る予定です。

新たなリサイクルの可能性



このプロジェクトが進む背景には、サーキュラーエコノミーへの社会的関心の高まりがあります。持続可能なマテリアルリサイクルの重要性は増しており、この取り組みはその一例です。なお、共同回収を行う実施店舗として、マクドナルド浅草店、ケンタッキー・フライド・チキン浅草店、タリーズコーヒー浅草新仲見世店が名を連ねています。

未来を見据えた取り組み



王子ホールディングスや外食企業が連携することで、従来の個別の取り組みよりも、大規模なリサイクルが可能となります。今後、このモデルが他の企業や団体に広がることで、より多くの地域でリサイクルが進み、低炭素で資源循環型の社会の実現に寄与することが期待されています。

リサイクルに関する問い合わせは、タリーズコーヒージャパン株式会社のお客様相談室でも受け付けており、詳細な情報も公式サイトに記載されています。私たちもこの活動が進展することを願いつつ、身近な場所から持続可能な社会作りに協力していきましょう。


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