STARS-Xが宇宙へ
2026-06-12 15:57:29

静岡大学の超小型衛星STARS-Xの打ち上げと宇宙探査の新展開

静岡大学の超小型衛星STARS-Xが宇宙探査の新たな一歩を踏み出す



2026年6月12日、静岡大学が開発した超小型衛星「STARS-X」が、H3ロケット6号機によって無事に打ち上げられました。この成功は、静岡県浜松市に本社を置く株式会社中部日本プラスチックと、静岡大学工学部、そして宇宙航空研究開発機構(JAXA)による連携の成果です。今回は、この偉業とともに、STARS-Xが果たす役割についてご紹介します。

STARS-Xとは何か?



STARS-Xは、静岡大学工学部の能見公博教授の研究グループが中心となって開発した500kg級の超小型衛星です。この衛星は、宇宙テザー技術を活用して宇宙デブリを捕獲する技術を実証することが目的です。具体的には、宇宙空間で約1kmの長さのテザーを伸展し、その上をロボットが移動する実験や、自衛星から放出したダミーの宇宙デブリをネットで捕獲する実験が行われます。

このプロジェクトは、将来的に宇宙エレベーターや宇宙デブリの捕獲技術の発展に寄与するものと期待されています。STARS-Xは、地上から実際の宇宙環境での技術実証へと進化し、重要なステップを踏み出しました。

H3ロケット6号機とSTARS-Xの関係



今回の打上げは、H3ロケット6号機という固体ロケットブースターを使用しない競技で行われました。このロケットは、宇宙空間への打ち上げに特化した「30形態」の試験機です。STARS-Xは、小型副衛星の一つとして搭載され、この重要なミッションに挑むことができました。

中部日本プラスチックの取り組み



中部日本プラスチックは、1975年からプラスチックリサイクル事業に取り組み、循環型社会の実現を目指してきました。最近では、静岡大学との協業を経て、超小型衛星開発に関する専門知識を深め、宇宙デブリ対策の研究にも力を入れています。

今回のSTARS-Xは、静岡大学のSTARSプロジェクトの成果であり、宇宙リサイクル領域の新たな展開が見込まれています。雪下真希子代表取締役は、 「当社は地上でのリサイクル技術を生かし、宇宙での資源循環にも貢献していきます」と語りました。

今後の展開と期待される成果



STARS-Xは今後、実際の宇宙環境での運用を通じて、テザー伸展、ロボット移動、デブリ捕獲などの各ミッションを実行していきます。その結果は、宇宙デブリ対策技術や新たなリサイクル技術の開発につながるでしょう。

さらに中部日本プラスチックは、地域の製造業や大学との連携を強化し、宇宙分野への参画を促進します。宇宙産業は多様な業種に広がる成長領域であり、地上で培った循環型社会づくりの知見を宇宙に応用することで持続可能な宇宙利用の実現を目指します。

郊外から銀河へ:STARS-Xの旅は始まったばかりです。地球を越えた課題に挑む静岡大学の若き才能たちに期待しましょう。


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