高校生の食育プログラムで未来の農業を考える
2025年5月から10月にかけて、クミアイ化学が実施した「第2回 高校生のための食育プログラム食料生産に関するグループディスカッション」では、全249グループ967名が参加し、各グループが提出したレポートの優秀作品が選考されました。
特に注目されたのは、京都教育大学付属高等学校のグループが提出したレポートで、この作品が見事優秀賞を獲得しました。この表彰式は2026年2月16日に、クミアイ化学の化学研究所・Shimizu Innovation Park(ShIP)で行われ、受賞した高校生たちは会社紹介や所内見学を通じて、実際の研究環境を体験しました。
このプログラムの目的は、未来の農業を担う高校生たちに食料生産に関する様々な問題を考えてもらうことです。特に、農薬の使用に関する意識や知識を深めることに焦点を当てています。学生たちは「もし農薬がなくなったら」「農薬を使う農家だったらどうするか」「農薬の正しい知識を広めるには」といったテーマでディスカッションし、自らの意見をレポートという形でまとめました。
この体験を通じて、多くの学生が農薬に対する意識が変わったことをアンケート結果からも伺えます。以前は農薬に対してネガティブなイメージを持っていた生徒も、話し合いや学びを通じて、農薬が「作物を守るための重要な資源」であると理解したという声が多く寄せられました。特に、農薬が環境に負荷をかけるのではなく、適切に使用することで安心・安全な農作物を育てるために必要不可欠であることを再認識した学生が多かったです。
また、農薬についての理解が進むことで、無農薬だけが良いという考え方から脱却し、成長を促す存在としての農薬の重要性を理解するようになったことも印象的でした。高校生たちにとって、農業と農薬との関係を考えることは、自分たちの生活に深く関わるテーマであることが実感できたようです。
表彰式では、優秀レポートを作成した高校生によるプレゼンテーションが行われ、他の参加者やクミアイ化学の役員・研究員との質疑応答もあり、活発な意見交換が行われました。参加生徒たちは、自らの見解や学んだことを発表し、それに対する質問や意見を交わすことで、さらに農薬や食品生産に関する理解を深めました。
このような取り組みを通じて、クミアイ化学は安全で豊かな社会の実現に向けて一歩を踏み出しています。世界の食料問題が深刻化する中、次世代を担う高校生たちが食について考えることは、持続可能な未来を築くために不可欠です。
クミアイ化学は、70年以上にわたり、樹木や農作物を守る農薬の開発を行ってきました。これからも、創造する科学を通じて自然と人の命を守ることをテーマに、様々な社会課題解決に貢献していく所存です。農業や食に興味を持つ皆さんにも、ぜひ今後の活動に注目していただきたいと思います。