静岡で始まる新たな情報発信システム「自治体Shireru」の実証実験
株式会社Shireruが展開する新しいプロジェクト「自治体Shireru」が、静岡県伊豆半島エリアで注目を集めています。このシステムは、自治体が作成した報道資料をデータベース化し、地元メディアへ効果的に配信することを目的としており、特に記者クラブの活用方法に革新をもたらすことを目指しています。
実証実験の概要
「自治体Shireru」は、特に静岡県の沼津市、伊豆の国市、清水町の三つの自治体と連携し、3月3日から始まる実証実験でその機能を試験的に運用します。期間は2週間で、参加するのは主に沼津市政記者クラブに加盟する記者たちです。
この実験では、各自治体が報道資料を提供し、これを「自治体Shireru」のプラットフォームにデータとして保存します。これにより、記者は都市を越えて関連する情報を迅速に入手でき、報道の際にも効率的な選定が可能となります。
地方の情報発信における課題
全国的に見ても、報道資料を用いた地方メディアへの情報提供は重要ですが、近年その利用率が減少傾向にあります。株式会社Shireruの調査によると、自治体職員の42.8%が記者の利用が減少していると感じており、その背景にはマスメディアの経営厳しさや人手不足が影響しています。このような現状に対応するためには、「自治体Shireru」のような新たなシステムの導入が必要かもしれません。
「自治体Shireru」の持つ可能性
このプラットフォームが実現するのは、地方のニュースが埋もれないようにするための情報の地産地消です。元テレビ記者の発想から生まれたこのシステムは、地域のニュースを一つの場所でまとめて閲覧できるため、報道資源の有効活用が期待されます。
今後も、自治体が協力してくれれば、全国各地にこのシステムを広げていく意向があるとのことなので、今後の展開が楽しみです。実証実験に参加することで、自治体側もタダでシステムを利用できるということも、大きな誘因となっています。
未来への展望と参加呼びかけ
株式会社Shireruは、今後さらに多くの自治体の参加を呼びかけています。記者クラブがない場合でも、複数の自治体が協力しあうことでこのシステムを導入することが可能です。実験の効果を実感した自治体は、今後の普及に向けて手を挙げることを期待したいです。
情報がダイレクトに伝わるこのシステムで、静岡の魅力を外部に発信していくこととなるでしょう。具体的な運用方法や参加方法については、公式ウェブサイトから問い合わせが可能です。地域の情報化、そしてメディアとの連携を進める「自治体Shireru」に今後も注目していきたいと思います。