木造住宅の安全性を高める「evoltz」がJIOの認証を獲得
株式会社evoltzが開発した木造軸組工法専用の制振装置、「evoltz B5」と「evoltz M185」は、2025年4月1日付で株式会社日本住宅保証検査機構(JIO)から部材性能確認書を取得しました。この確認書の取得により、住宅性能表示制度に関する申請手続きが簡略化され、設計者や施工者の業務効率が向上します。
背景:申請・設計を合理化する「部材性能確認書」
JIOの部材性能確認書は、住宅性能表示制度などにおいて、JIOが評価・審査を行う際に必要な部材情報や性能を前もって証明する制度です。これにより、申請時に多くの製品資料を都度添付する手間が省かれます。具体的には、以下の性能表示項目について確認・証明されます:
- - 耐震等級(構造躯体の倒壊防止)
- - 耐震等級(構造躯体の損傷防止)
- - 耐風等級(構造躯体の倒壊・損傷防止)
この確認書により、各種制度申請時に必要な添付資料が一部整備され、スムーズな申請が可能になります。
制振装置「evoltz」について
「evoltz」シリーズの制振装置は、震度1から震度7までの揺れに効果的に対応できるバイリニア特性を持っており、木造住宅向けに設計されています。特許を取得した小型化されたこの製品は、最大限の制振効果が期待できます。
建築関係者へのメリット
この部材性能確認書の取得によって、設計者や工務店は申請書類の簡略化を実現し、業務効率を大幅に向上させることができます。具体的なメリットは以下の通りです:
- - 製品特性や影響の事前認定により、採用者による審査時の説明負担が軽減。
- - 各種申請制度においてスムーズな提出・審査対応が可能。
- - 制振性能と耐震性能を求められる必要壁量を確保できる5提案ツールとして使用可能。
部材性能確認書の活用
部材性能確認書の有効期限は2027年3月31日までであり、全国の物件で申請に利用することができます。これにより、住宅性能表示制度やフラット35適合証明業務など、関連の申請業務がよりスムーズに行えます。特に、耐震性や耐風性における優れた性能を証明できることで、顧客に安心感を提供できるのです。
会社概要
株式会社evoltzは、静岡県浜松市を本社として、制振装置の企画・開発から販売を行っています。代表取締役の渥美幸久氏のもと、地域の安全を支える製品作りに取り組んでいます。公式ウェブサイトでは、詳しい情報や製品に関する資料を提供していますので、ぜひご覧ください。
また、株式会社日本住宅保証検査機構(JIO)も合わせて紹介します。JIOは住宅性能評価事業を行っており、確認書を利用した合理的な提出手続きが可能です。
まとめ
「evoltz B5」と「evoltz M185」といった制振装置は、木造住宅の安全性を高めるための非常に重要な製品です。JIOからの部材性能確認書の取得により、申請手続きが効率化され、設計者や施工者にとって利便性が格段に向上しました。今後も住宅の耐震性向上に寄与するテクノロジーとして、さらなる注目を集めることでしょう。