梅辰が地域食品産業貢献賞を受賞
静岡県静岡市に本社を構える梅辰株式会社は、2023年日本食糧新聞社が主催する「第13回地域食品産業貢献賞」でブランド商品信頼貢献部門において受賞しました。この栄誉ある賞は、国内各地域で優秀な商品を生産・提供する企業を表彰するもので、特に梅辰が手掛ける「梅にんにく」が高く評価されたことは、地域にとっても大きな誇りです。
梅にんにくの誕生と開発
梅辰は1977年に創業し、長年の努力の結果、1983年に「梅にんにく」を世に送り出しました。これは、なんとこれまで存在しなかった「梅にんにく」という新しい商品カテゴリーの創出を意味します。創業者の故・岩倉龍夫の思いは、毎日食べられる美味しさと、健康に寄与する食品を届けたいというものでした。
岩倉氏は、にんにくのマイナスなイメージであった「にんにく臭」を独自の脱塩・脱臭技術で克服し、焼津産のかつお節と和歌山県産の南高梅で味付けした商品を開発。これによって、今の健康志向の時代を先取りした画期的な漬物が誕生しました。
市場の開拓と信頼の獲得
当初は、商品の認知に時間がかかりましたが、試食の提供や個人代理店との連携など地道な努力を続け、1987年にはヤクルト販売会社への販売を開始。これを契機に全国のブランドとして成長を遂げました。その後も、競合他社による類似商品も多数登場し「梅にんにく」という市場自体を築き上げました。
梅辰は40年以上に渡り、品質と味に対するこだわりを続け、「元祖」の名にふさわしい信頼を獲得しています。このような信頼の蓄積が、今回の受賞に結びついたのです。
地域食品産業貢献賞とは?
地域食品産業貢献賞は、日本食糧新聞社が創刊70周年を記念して設立した厳しい基準を持つ表彰制度で、地域に密着し優れた商品を供給する企業を称えるものです。今回の第13回では、過去最多の12社が受賞しました。
今後の展望と新たな取り組み
梅辰株式会社は、この受賞を契機に「梅にんにく」の品質をさらに向上させつつ、新しい販売先の開拓にも力を入れていく方針です。これまで蓄積してきた市場開拓のノウハウを活かし、健康志向の高まりやギフト需要の多様化に応じて、様々な業態との協業を積極的に進めていく予定です。そして、地域社会に貢献し続ける姿勢を貫くことが、創業者の精神を受け継いだ最も重要な使命であると捉えています。
梅辰の基本情報
- - 会社名: 梅辰株式会社
- - 創業: 1977年(昭和52年)4月1日
- - 本社所在地: 静岡県静岡市葵区羽鳥5-7-21
- - 代表者: 岩倉みゆき
- - 事業内容: 漬物・梅干し・茶などの卸・小売、通信販売
- - 電話番号: 054-294-7800
- - 営業時間: 9:00~17:30(第2・4日曜日休業)
「梅にんにく」をはじめとする梅辰の商品は、これからも多くの人々の健康と食卓を彩り続けていくことでしょう。