静岡県産野菜を使った餃子レシピコンテストの開催
高齢化が進む静岡県で注目される健康課題、特に脳血管疾患を改善するための「野菜マシマシプロジェクト」が2022年度から始まりました。このプロジェクトの一環として、12月1日に行われた「静岡県産野菜を使用した餃子レシピコンテスト」で、地域の学生たちが新しい挑戦をしました。
このコンテストの主催者である株式会社にしはらグループは、静岡県、静岡県立大学、静岡社会健康医学大学院大学、そしてNPOサプライズと連携し、地域の高校生たちからのアイデアを募集しました。8月31日に始まったコンテストには、130を超えるレシピが応募され、高校生部門では特に創造的で栄養価の高いアイデアが数多く集まりました。特に注目されたのは、下田高校南伊豆分校のスマート農業班が提案した餃子レシピです。
高校生部門大賞の受賞
南伊豆分校から出されたレシピ「パクチー香るさわやか餃子」は、同校のスマート水耕栽培施設で大切に育てられたパクチーと、南伊豆町で採れた新鮮なタケノコを使用したものです。参加した4名の高校生たち(3年生の高橋瑛音さん、飯田匠洸さん、黒田潤さん、正田海月さん)は、その独自の風味と食感に自信を持っていました。パクチーが持つ香りとともに、タケノコが加わることで食べごたえのある一品に仕上がったこの餃子は、パクチーが苦手な人でも楽しめる新しい味わいとなっています。
優秀賞レシピ
また、優秀賞に輝いたレシピも特筆すべきものです。相良高校の澤本碧衣さんが提案した「新食感?!とろとろ餃子」と、伊豆総合高等学校土肥分校の杉山美玲さんが考案した「ネギとエリンギ餃子」も、参加者たちの創意工夫が光るものでした。
一般部門の大賞受賞者
一般部門では、株式会社季咲亭の瀧昌弘さんによる「大人が痺れる餃子」が大賞に選ばれました。この餃子は、地元で採れた野菜やおからを使い、無駄を最小限に抑えた新しい価値を生み出しています。季節を問わず楽しめるこのレシピは、地域の資源を活かすことにも貢献しています。地元産の食材を使った餃子は、口の中で広がる風味が特徴で、特に柑橘系の果実との相性が抜群です。
今後の展望
受賞した高校生たちは、来年3月に商品化を目指して、にしはらグループの開発ミーティングに参加します。この取り組みは、学生たちにとって貴重な経験となり、地域の健康課題を解決する一助になることが期待されています。今後もこのような取り組みが継続されることで、静岡県の地域活性化や健康促進につながるかもしれません。
高校生たちの挑戦が、いかに地域の未来に影響を与えるのか、その行方が楽しみです。