沼津市、新ごみ処理施設をタクマが受注し2030年から運営開始

沼津市から新たなごみ処理施設が始動

静岡県沼津市が新しくごみ処理施設のDBO事業を株式会社タクマを中心にした企業グループに発注しました。これは、焼却施設やリサイクル施設を新しく設置し、2030年から20年以上にわたって運営される重要なプロジェクトです。

背景と必要性

現在、沼津市では「沼津市清掃プラント」にて一般廃棄物の焼却処理が行われていますが、建設から50年が経過し、施設の老朽化が著しくなっています。このため、新しい中間処理施設の整備が必要であるとの判断が下されました。新施設では、焼却とリサイクルを効率的に行うことが求められています。

事業の詳細

DBO事業とは、設計（Design）、建設（Build）、運営（Operate）を一体的に行う方式で、公共の資金を民間企業が運営する形態です。本事業では、株式会社タクマが主となり、他の企業と連携して設計・建設を行います。具体的には、焼却施設の処理能力が210トン/日、リサイクル施設は23トン/日となり、効率よくごみを処理できます。

高効率の焼却とリサイクル

新しい焼却施設では、高温高圧ボイラを用いた高効率ごみ発電システムが導入され、余剰電力の最大化を目指します。また、「AI自動燃焼制御システム」を設置し、運転データを分析して最適な焼却状態を維持します。これにより、施設の安定稼働が見込まれるだけでなく、廃棄物処理における効率も大幅に向上するでしょう。

さらに、リサイクル施設では高効率な選別システムを導入し、高品質な資源物を安定的に回収することが期待されています。これにより、プラスチック資源の循環利用がより一層進むことでしょう。

環境への配慮

タクマは、日本国内で380以上のごみ処理施設を納入してきた実績を持つ企業です。このプロジェクトでも、環境負荷を最小限に抑えた設計がなされています。腐食や摩耗に強い高耐久な材料を使用し、安定した長期間の運営の実現を目指しています。これにより、沼津市はより高度なリサイクルや廃棄物処理を行うことができるようになるのです。

未来に向けた取り組み

新しい中間処理施設の運営は2030年1月から2050年3月までの長期にわたります。これは地域のごみ処理システムの持続可能性に大きく寄与するものです。沼津市は、今後も環境に優しい循環型社会の形成に向けて努力を続けていくことでしょう。これらの取り組みが、地域社会にどのように影響を与えるのか注目されるところです。