深海の魅力をキッズに伝える!
2025年8月5日、静岡県の駿河湾にて開催された「深海研究スーパーキッズ育成プロジェクトin駿河湾」は、次世代を見据えた海洋教育の一環として注目を集めました。このイベントでは、深海の不思議な世界を子どもたちに教える「第4回深海基礎講座」が行われ、20名のキッズが参加しました。
イベントの概要
今回の講座は、駿河湾と富山湾のキッズたちの交流の場として、ホテルサンバレー本館やお食事処かにや戸田本店、駿河湾深海生物館などで行われました。特に注目すべきは、沼津工業高等専門学校の深海プロジェクトチームがサポートしてくれた点です。子どもたちが海に関心を持ち、次世代に豊かな海を引き継ぐための活動なのです。
自己紹介と駿河湾の学び
参加者は最初に自己紹介を行い、それぞれの興味や関心を共有しました。その後、大津先生から駿河湾の特性についての話があり、深海の神秘にふれることができました。また、参加した子どもたちは、紙粘土を用いて駿河湾の地形を作るワークショップも楽しみました。このように、遊びながらも実践的に学ぶ機会が提供されたのは大きなポイントです。
美味しい深海魚の昼食
さらに、戸田地区へ移動し、網元直営のお食事処「かにや 戸田本店」で新鮮な深海魚料理をいただきました。特に、深海魚の一つである「アオメエソ」の唐揚げは、多くの子どもたちにとって初めての味だったようですが、その美味しさに驚いていました。地元の新鮮な魚を通じて、海の恵みを直接感じることができる貴重な体験となりました。
深海生物の観察
食事後は、駿河湾深海生物館に移動し、「深海魚ガール」として知られる青山沙織さんから、深海の生物についての講義を受けました。そこでは、ラブカやヨコヅナイワシといった珍しい深海生物の標本を見せてもらい、その生態や特徴を学ぶことができました。さらに、事前に準備していた質問に対しても丁寧に回答いただき、参加した子どもたちの知識は深まったことでしょう。
参加者の感想
イベントの終わりには、帰りのバスの中で日中学んだ深海魚の名前をビンゴ形式で振り返る時間が設けられました。「富山の子たちと交流できて楽しかった!」「深海魚についてもっと調べてみたい!」といった嬉しい声があちこちから聞こえました。このような活動が、今後の海への関心に繋がることが期待されます。
組織の背景
このプロジェクトは、一般社団法人海洋文化・研究拠点化推進協議会が主催するもので、海洋環境の保全と研究の重要性を子どもたちに伝えることを目的としています。そのための活動として、国内外における海洋研究の推進や教育活動を行っています。日本財団が進める「海と日本プロジェクト」とも連携し、地域の宝である海を次世代へ受け継ぐことを目指しています。
本プロジェクトは、未来の海洋環境を守るための大切な第一歩であり、参加した子どもたちがこの経験を通じて、海への愛情や理解を深めていくことが望まれます。