静岡県とノボノルディスクが連携、肝疾患予防対策に取り組み始める

静岡県とノボノルディスクの連携協定

静岡県とノボノルディスクファーマが、肝疾患重症化予防を目的とした連携協定を結びました。この取り組みは、県民の健康を守るための重要なステップとなります。

連携協定の概要

今回の協定は、静岡県知事の鈴木康友氏とノボノルディスクファーマ代表のキャスパーブッカマイルヴァン氏によるもので、2025年から2026年にかけて実施される予定です。協定の主な目的は、肝疾患重症化を防ぎ、県民の健康を促進することです。具体的には、慢性疾患であるMASLD（代謝機能障害関連脂肪性肝疾患）やMASH（代謝機能障害関連脂肪肝炎）の理解を深め、早期の発見と適切な医療サービスへの接続を促進することを目指します。

増加する肝疾患の現状

静岡県内では、非ウイルス性の肝疾患が原因で肝硬変や肝がんの割合が増加しています。そのため、従来の肝炎対策に加え、脂肪肝など非ウイルス性肝疾患に対する新たな対策が求められています。計画名も「肝疾患対策推進計画」に改定され、県が主体となって取り組む形になっています。

具体的な取り組み内容

連携協定の重要な点は、肝疾患のリスクが高い患者へのアプローチです。特定の健診結果から肝線維化リスクがある人には受診勧奨通知を送る仕組みを作り、早期の検査や治療を促進します。これには、かかりつけ医から専門機関へのスムーズな連携も含まれています。

また、一般向けにも疾患に関する啓発活動が展開され、特にMASLDやMASHに関しての理解を深めるための情報発信が計画されています。