鈴与商事とアイ・グリッド、新たなオフサイトPPAサービスを開始
静岡を拠点とする鈴与商事株式会社と東京都に本社を構える株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、協業の一環としてオフサイトPPA(Power Purchase Agreement)サービスを新たに開始しました。このサービスは、鈴与商事が設置した太陽光発電設備から生じる余剰電力を利用するためのものです。
余剰電力の活用
このオフサイトPPAサービスは、まず鈴与商事の支店およびグループ企業を対象に導入され、運用面の検証を行った上で、さらなる展開を進める計画です。鈴与商事は、電源開発株式会社と共同出資している鈴与電力株式会社を通じて、電力供給を行います。これにより、利用されていなかった余剰電力を有効活用することが可能となり、さらなる脱炭素化への寄与が期待されます。
協業の背景と目的
鈴与商事とアイ・グリッドは、2023年7月から資本業務提携を結び、再生可能エネルギーの普及と脱炭素ソリューションの提供を目指して活動を行ってきました。特に、静岡県および東海エリアでは、鈴与商事が設置した屋根上の太陽光発電設備を通じた自家消費型のエネルギー導入が進んでいます。
しかし、屋根上の太陽光設備が設置できないお客さまも多く存在しており、そういったお客さまにも再生可能エネルギーを提供するために、新たなオフサイトPPAサービスが登場しました。このサービスにより、余剰電力をオフサイトに供給し、より多くの顧客に脱炭素化の選択肢を提供することが可能となります。
サービスの概要
本サービスでは、鈴与商事が所有するオンサイト太陽光設備の余剰電力を管理するのはアイ・グリッドが担当します。具体的には、余剰電力量の予測や供給の安定化を行い、その電力を鈴与電力を通じて他のお客様に供給します。これにより、オンサイトの設備がなくても、再生可能エネルギーを利用できる機会が広がります。
持続可能な社会を目指す
本サービスは、単なる電力供給の枠を超えて、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなります。電力供給の仕組みが変わることで、脱炭素社会に向けた取り組みが促進され、地域の住民にも利益をもたらすことが期待されます。
まとめ
鈴与商事とアイ・グリッド・ソリューションズの新しいオフサイトPPAサービスの開始は、地域における再生可能エネルギーの普及を一層進めるものです。このサービスが持続可能な社会の実現に役立つことを願っています。今後も両社の取り組みに注目し、地域での変化を見届けていきたいと考えています。