鯖江に新たなメガネ製造拠点が登場!
福井県鯖江市で、国内最大級のメガネ製造工場が建設されることが決定しました。静岡市葵区に本社を置く眼鏡市場(株式会社メガネトップ)が手掛けるこのプロジェクトは、現キングスター工場のリニューアルを経て実現されます。新工場は2026年1月に着工し、2027年7月に稼働を開始する予定です。
メガネ業界の新たな挑戦
眼鏡市場は、国内のメガネフレーム製造が海外に流出している現状を危惧し、品質の安定供給を実現するために新工場を建設することを決めました。鯖江市は、日本のメガネフレーム製造の約90%を占める重要な地域ですが、後継者不足や高齢化といった課題も抱えています。
この新工場は、鯖江の品質を担保し、技術の継承を進めるための“マザー工場”としての役割を果たすことが期待されており、オープンファクトリーとして全ての製造工程が公開される予定です。これにより、メガネ業界の関係者や一般の方々が製造過程を見ることができ、ものづくりの楽しさや大切さを体験できる仕組みが整えられます。
体験型観光地へ
新工場内では、眼鏡市場の商品を購入できる店舗に加え、飲食店や体験型のワークショップも併設される予定です。子供から大人まで多くの人々がメガネの製造現場を体験できるように設計され、地域の観光資源としても活用されるでしょう。
この新しい取り組みは、鯖江市の地域活性化にも寄与することが見込まれており、地元の皆さんにとっても、また観光客にとっても新たな憩いの場となるでしょう。
新工場の詳細
新工場の所在地は福井県鯖江市石田上町で、敷地面積は13,197㎡、投資額は約44億円が予定されています。2027年には年産84万本のメガネフレームを生産する計画です。
さらに、製品の種類にはメタルフレーム、プラスチック成型フレーム、アセテートフレームが含まれ、市場の多様なニーズにも応える体制が整えられています。
新工場の設立は、来る2026年以降のメガネ業界の進化の一翼を担うものとなることでしょう。地域の方々や観光客にとって、この新たなスポットがどのような影響を与え、地域の振興に寄与していくのか非常に楽しみです。
眼鏡市場について
眼鏡市場は、1980年に設立され、静岡市に本社を置く企業です。国内に1,035店舗、海外には28店舗を展開しており、メガネやコンタクトレンズ、補聴器など関連商品を幅広く取り扱っています。大規模な製造拠点を地域に新たに設立することで、さらなる成長と発展を続けていく姿勢が伺えます。
今後もこのプロジェクトが地域社会にとってどのような意味を持つのか、注目が集まります。