静岡の障がい者雇用をリサイクルで支援する新協議会
2025年11月1日、静岡県内で新たに設立された『静岡環福連携促進協議会』は、環境と福祉を結びつける画期的な取り組みとして注目を集めています。この協議会は、株式会社クラ・ゼミとリネットジャパンリサイクル株式会社が中心となり、静岡県内の企業や自治体と連携し、リサイクル業務を通じて障がい者雇用の創出と拡大を目指しています。
融合する環境と福祉のビジョン
静岡県が抱える障がい者雇用の課題は深刻で、多くの企業が採用後の定着に不安を感じています。こうした状況を打破するために、先月公表された環福連携協定は、使用済みパソコンのリサイクルという新たな業務を通じて、障がい者に新しい仕事の機会を提供しようというもの。
この協定に基づき、協議会は企業間の情報共有や成功事例の発信を促進し、参加企業同士が共に成長できる環境を整備します。また、障がい者雇用をサポートすることで、静岡県内全体の持続可能な発展に貢献することを目指しています。
クラ・ゼミの理念と新たな挑戦
株式会社クラ・ゼミは1975年の設立以来、「誰にだって輝ける舞台がある」という理念のもと、障がいのある方や様々な背景を持つ人々に学習・社会参加の機会を提供してきました。この協議会は、その理念を具現化する重要なステップであり、企業や自治体が一体となって地域の課題解決に取り組む新たな試みとして位置付けられています。
「環境」と「福祉」が交差することで、企業の成長と障がい者が活躍できる社会を実現するモデルケースとなることが期待されています。
参加企業が期待できるメリット
この協議会への参加は、静岡県内の企業にとって多くのメリットを提供します。参加企業は、リサイクル業務の導入や進行に必要な教育やノウハウを共有できるだけでなく、障がい者雇用に関する具体的なサポートも受けることができます。
特に、障がい者雇用のハードルを感じている企業にとって、ワンストップでのサポートが得られる点は大きな助けとなります。具体的には、採用計画から定着支援までを一貫してサポートし、企業が抱える不安を解消することが目指されています。
参加を希望する企業
協議会は、リサイクルを通じた障がい者雇用を増やしたい企業や、パソコンの大量排出に協力できる自治体・法人など、様々な主体からの参加を期待しています。これにより、静岡県内における雇用の促進とリサイクル活動の拡大を図ります。
持続可能な社会の実現へ
『静岡環福連携促進協議会』を通じて、クラ・ゼミは障がい者雇用のサポートだけでなく、地域全体の成長と質の高い社会を作るために尽力します。来春には法定雇用率の引き上げも視野に入れており、この体制を活用することで、障がい者が社会で活躍できる環境を整えることを目標としています。
協議会は企業の規模や業種を問わず、賛同する企業の参加を歓迎します。具体的な活動内容や参加方法については、公式サイトを通じて情報が発信される予定です。
公式お問い合わせ
【お問い合わせ先】
静岡環福連携促進協議会 事務局長 河合 俊通
メール:
[email protected]
公式サイト:
shizu-kanpuku.com
今後、この協議会がどのように進化していくのか、大いに期待が寄せられています。オープンでインクルーシブな地域社会を実現するため、静岡県内の企業が一丸となって取り組む姿勢が求められています。