建設DXの新潮流
2025-12-01 10:25:41

木内建設と共に新たな建設DXを構築、工程表共有システムの開発を発表

木内建設と株式会社かねこの共同開発による新システム



株式会社かねこ(新潟県糸魚川市)と木内建設株式会社(静岡県静岡市)が共同で、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための新しいシステム、「工程表ビューア」を開発しました。このシステムの特徴は、これまで個々の担当者のPCに蓄積されていた約3,500件の工程表を一元的に検索・分析・共有できる点です。効果的なデータの活用が進むことで、建設プロジェクトの進行管理や資産の有効活用が期待されています。

開発の背景



木内建設は、10年以上にわたりCDPMというプロジェクト管理システムを利用する中で、各担当者が管理している工程表が散在し、アクセスや検索が困難になるという課題を抱えていました。これにより過去の物件データの活用ができず、組織全体での知識や経験の共有が制限されていました。そこで、彼らは工程表データを「社内の資産」として活用できる仕組みの構築に着手しました。

CDPM-X64の強化とビューアの特徴



2024年3月にリリースされたCDPM-X64では、新たにJson形式をサポート。これにより、工程表は構造化テキストデータとして取り扱えるようになり、分析や可視化が容易になりました。以下にこのビューアの具体的な特徴を見てみましょう。

1. 統一フォーマットでの検索
約3,500件の工程表を統一フォーマットに変換し、構造や工期、延床面積、住所といった情報を詳細に検索可能なデータベースが構築されました。

2. 履歴の共有化
全体工程表やサイクル工程表の履歴を一元化し、閲覧・修正履歴も共有できるようになりました。

3. 自動化された統計処理
抽出されたデータに対して、統計処理や相関・時系列分析を自動化し、結果はMarkdown形式でレポートとして閲覧可能です。

4. 地図での可視化
住所情報を基にした地図上へのプロットが可能となり、地域別の傾向を把握できる視覚的なデータ分析が行えます。

導入の効果と今後の展望



このプロジェクトによって、全ての工程表が統一されたフォーマットで検索できるようになります。また、改訂履歴を含む物件履歴の共有化が実現され、データを活用した工期見積りや類似案件の参考資料の利用が可能になります。これにより、工期予測精度も向上し、より効率的なプロジェクト管理が期待されています。

未来に向けて、株式会社かねこは、工程表データのさらなる資産化を目指し、高度な分析機能の追加や外部システムとの連携を通じて、建設プロジェクトの効率的なデジタルマネジメントを支援することを計画しています。

新しい技術の導入によって、建設業界が変革の時を迎えています。今後の展開から目が離せません。

会社情報



  • - 株式会社かねこ
住所: 新潟県糸魚川市大町2丁目
代表: 金子 靖
連絡先: 025-550-1036
メール: [email protected]

  • - 木内建設株式会社
住所: 静岡県静岡市駿河区国吉田1丁目
代表: 木内 藤丈


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