静岡県がLocationMindと共同でインバウンド課題解決プログラムを開始
静岡県が実施するインバウンド課題解決プログラム「SHIZUOKA INBOUND TOURISM INNOVATION 2025」において、LocationMind株式会社が採択企業として選定されました。このプロジェクトは静岡県スポーツ・文化観光部空港振興課との協力のもと、2025年11月から2026年2月にかけて行われます。
1. 背景と目的
富士山静岡空港では、2025年度にソウル便のダブルデイリー化や、中国の青島線の新規就航が発表されています。この取り組みは、静岡県と東アジアとの交通ネットワークの拡大を物語っています。しかしながら、空港を利用する訪日外国人観光客が実際に「どこへ」「どのように」移動しているかを把握することができず、戦略的なプロモーションや新しい路線の誘致に支障をきたしていました。
このような課題を解決すべく、静岡県はスタートアップ企業である株式会社Relicと連携し、インバウンドの問題解決に向けた新たな取り組みを始めました。
2. 実証実験の概要
LocationMindは、空港振興課と連携し、以下の実証実験を行います。
- - 分析内容: 富士山静岡空港の訪日外国人動態の分析
- - 実証期間: 2025年11月~2026年2月
- - 成果報告会: 2026年2~3月予定
この実験では、米国子会社のIrys, Inc.が保持するグローバルなモバイルGPSビッグデータを活用し、富士山静岡空港を起点とする訪日外国人の移動パターンを分析します。主要な訪問先や周遊ルート、滞在時間、利用交通手段などを可視化し、具体的なデータを収集することを目指します。
3. 今後の展望
LocationMindは、当社の高度なデータ分析技術を活用し、訪日外国人の動向を可視化することで、空港利用促進や観光戦略の強化を図ります。本プロジェクトの結果をもとに、二次交通の最適化や各国の訪問客に合わせたターゲティング広告施策を進めることにより、インバウンド戦略の幅を広げることを目指します。
4. 関係者のコメント
静岡県スポーツ・文化観光部 空港振興課の担当者は、「空港利用者の動きを可視化できることは、これまでの課題を解決し、より効果的な空港利用促進策につながることが期待されます」と述べています。そして、LocationMind株式会社の代表取締役、桐谷直毅氏は、「静岡県の観光資源を活用し、訪日客のリアルな足取りを明らかにしながら、インバウンド戦略の発展に貢献していく所存です」とコメントしています。
まとめ
この総合的な取り組みは、富士山静岡空港の利用促進と、訪日外国人観光客に対する情報提供の質を高めることを目的としています。今後の分析結果に期待が高まります。静岡県とLocationMindの連携がどのように地域のインバウンド戦略に寄与するか注目したいところです。
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LocationMind株式会社の詳細は
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