医療と向き合う夏休みイベント「カテーテル医療体験教室」
2025年7月26日(土)、池袋サンシャインシティで中学生、高校生の親子を対象にした夏休みイベント「見てびっくり!ふれてなるほど!カテーテル医療体験教室」が開催されました。主催するのは静岡県の医療系ベンチャー企業、メドキュレーション株式会社です。このイベントは、医療技術に対する理解を深めることを目的としており、参加者は実際に医療現場で使用されるカテーテルを通して、命を支える医療技術に触れる貴重な体験をしました。
イベントの背景
全国の高校生約20万人を対象にした調査によると、医療分野への進学を希望する学生が増加しています。これは、若者たちの間で医療への関心が高まっていることを示しています。緊急医療技術や複雑な治療法—カテーテル・治療はその一つです。これらに対する理解を深めるために、私たちは親子で参加できるイベントを企画しました。カテーテル治療を学ぶことで、家庭で「命」や「健康」について自然に話し合うきっかけとしていただきたく思っています。
体験内容
参加者の方々は、医師や医療器具専門家の指導の下、以下の4つの体験セクションに分かれて、それぞれの技術を実際に体験しました。
1. 血管形成術(PTA)体験
バルーンカテーテルを用いて狭い血管を広げる操作を行う模擬体験です。実際にカテーテルに触れ、血管がどう修復されるかを理解することができます。
2. カテーテル操作体験
肝臓や腎臓を模した人体モデルを使用して、ガイドワイヤーとカテーテルの実際の操作を体験しました。医療現場での繊細な操作感を体験し、実際の医療手技に触れることができました。
3. 血管塞栓術体験
腫瘍への栄養供給を止めるために金属コイルを使った操作を行い、止血や腫瘍の成長抑制のプロセスを学びました。
4. 異物回収体験
体内に残ったカテーテルやペースメーカーの破片を取り除くための手技を学び、医療現場で必要とされる技術を体感しました。
参加者の声
イベント終了後にはアンケートが実施され、中高生や保護者からは「医療の裏側を知ることができた」との声が寄せられました。「カテーテルの種類や用途の多さに驚いた」という感想や「リアルな体験が進路選択の参考になった」といった意見も多数ありました。このような貴重な経験を通じて、医療の世界を「自分ごと」として捉える機会となったようです。参加者たちは、医師や企業の努力や情熱を感じ、今後の健康について考えるきっかけになったと好評を博しました。
今後の展望
今回の「カテーテル医療体験教室」には、幅広い世代からの参加がありました。医療技術の最先端を学ぶだけでなく、医療を支える人々の情熱や工夫についても深く触れ合えたイベントでした。私たちメドキュレーションは、次世代の医療を担う子供たちに、医療への理解と関心を深める機会を提供し続けたいと考えています。
会社概要
- - 会社名: メドキュレーション株式会社
- - 所在地: 静岡県駿東郡長泉町下土狩460番地の3 EKIRO3F
- - 代表者: 代表取締役 柴垣知広
- - 設立日: 2024年12月26日
- - URL: http://nipp.gr.jp
- - 事業内容: カテーテルを使用した治療法の技術確立と医療機器の研究開発、製造販売