熱海の歴史的妓楼で開催されるアートイベント『GLOUND ATAMI 2025』
2025年10月、熱海市の歴史ある妓楼建築「旧つたや」にて、若手アーティストたちによる特別なアートイベント『GLOUND ATAMI 2025』が開催されます。このイベントは、全国から公募で選出されたアーティストや、熱海にゆかりのある招聘作家、さらにはデジタルアートのコラボレーションによる作品展示を通じて、アートと地域がどのように交わることができるのかを探求する場として計画されています。
アートイベントの詳細
基本情報
- - 会期: 2025年10月17日(金)~10月26日(日)
- - 会場: 旧つたや(静岡県熱海市中央町6-4)
- - 開場時間: 11:00~18:00(予定)
- - 入場料: 無料(予約不要)
特に注目すべきは、出展作家たちがそれぞれの表現方法で「熱海」と向き合いながら、独自の作品を創り上げる点です。参加するのは、5組のアーティストで、それぞれのバックグラウンドを持ち寄り、協力し合いながら作品を展示します。
参加アーティストの紹介
参加する5組の作家は以下の通りです。公募作家として市川大翔さんと小林絵里佳さんが、招聘作家として永井ミキジさんと井上ひかりさんが、さらにコラボレーション作家としてデジタルアーティストの「/mi.so.no.noː.mi.so/」が参加します。
市川大翔(小上がり)
1991年生まれの市川さんは、ネオン管を用いた独自の作品を展開しており、現象の標本としての美しさを追求するアーティストです。
小林絵里佳(浴場)
水をテーマにした作品を手掛ける小林さんは、東京藝術大学を卒業し、さまざまな展覧会で活躍しています。
永井ミキジ(個物)
兵庫県が拠点の永井さんは、グラフィックデザイナーとしての視点から、古物を集めて展示する活動を行っています。
井上ひかり(ワークショップ)
井上さんは、参加者との共同制作を通じて、日常の中にある美を再発見するワークショップを開催予定です。
/mi.so.no.noː.mi.so/(味噌の脳みそ)
デジタルアーティストである彼は、生成AIを用いた作品を制作し、テクノロジーとアニミズムの交差点を探求します。
#c7 Galleryとのコラボレーション
また、#c7 Galleryとの共同企画として、4名のアーティストが制作した新作映像作品が展示されます。この作品は「架空の熱海の伝承」をテーマにしており、新たなデジタルアートの試みとなるでしょう。
ワークショップの開催
井上ひかりさん主催のワークショップは、参加者が日常的な物を使い、絵画制作を行うという内容で、創作活動を通じて新たな視点を楽しむことができます。費用は1,000円で、持ち物として日常の不要なものを持参できると良いでしょう。
クラウドファンディングによる地域再生
本イベントの会場となる「旧つたや」は、かつて熱海で営業していた歴史ある建物です。この場所を今後も文化活動やアートの拠点として活用するため、現在クラウドファンディングが実施されています。様々なリターンが用意されているので、ご興味のある方はぜひ参加してみてください。
まとめ
『GLOUND ATAMI 2025』は、アートと地域、文化を繋ぐ新たな試みです。この機会に、熱海の歴史とともにアートに触れ、未来の文化と表現の可能性を探求してみてはいかがでしょうか。温かい地元の応援に支えられたこのプロジェクトが、熱海の新たな文化芸術の拠点となることを期待しましょう。