静岡のFDAが取り組むアップサイクルプロジェクト
静岡に本社を置くフジドリームエアラインズ(FDA)が、持続可能な商品開発の新たな一歩を踏み出しました。廃棄予定の航空機部品を用い、利用価値のある商品に生まれ変わらせる取り組み「アップサイクルプロジェクト」の第4弾として、飛行機に搭載されていたエスケープスライド(脱出シューター)を活用した2つのオリジナルグッズを発表しました。これらのアイテムは、ただのバッグやポーチではなく、同社が航空機用ライフベスト生地とも組み合わせた独特な製品です。各製品は、使用する部品によって異なる個体差があるため、1点1点が唯一無二の存在となります。
商品紹介:エスケープスライドバッグとポーチ
1つ目の商品は、「FDA×DOUBLELOOPエスケープスライドバッグ」。救命胴衣を丸ごと1つ使った、その存在感は一見の価値があります。特に、オリジナルテープやセキュリティタグ、さらにはワッペンが使用されており、遊び心とリアルな「旅感」が同時に楽しめます。サイズは縦560mm、横460mm、奥行180mmで、価格は50,000円(税込)です。購入希望者は、2025年8月8日(金)の18:00からFDA公式オンラインショップで購入可能です。
次に、「FDA×DOUBLELOOPエスケープスライドポーチ」は、救命胴衣の吹き込みチューブやライトを活用した小物入れです。航空機の形をしたチャームが特徴で、使いやすさを考慮したサイズ感となっており、価格は20,000円(税込)です。こちらも数量は限られており、特に注目のアイテムと言えるでしょう。
DOUBLELOOPとのコラボレーション
FDAは、この商品の開発に東京発のバッグクリエイティブユニット「DOUBLELOOP」との連携を図りました。このブランドは「毎日がJOURNEY」というコンセプトのもと、日常に旅のワクワク感をもたらすことを目指してます。代表の山岸厚氏と太田敬子氏を中心に、手作りで細部までこだわった商品作りを行っています。特に、旅を感じさせるディテールには定評があり、自宅にいながらにして旅気分を味わえるアイテムが揃っています。
DOUBLELOOPのコメントによると、本製品は「航空機の脱出シューターと救命胴衣を融合させた斬新なデザイン」が特徴であるとのことです。製作過程では、巨大な脱出シューターを扱う難しさ、特殊な素材の裁断、全て手作業で行う工程など、さまざまなチャレンジがあったと言いますが、その苦労が良い作品に結びついたそうです。
未来の持続可能な社会に向けて
FDAは、今後もアップサイクルプロジェクトを通じて、航空機の部品を再利用し、エコで持続可能な商品開発を進めていく意向を示しています。バッグとポーチの販売価格が比較的高めに設定されているのは、再利用ならではの特別感や、手作りならではの愛情が込められているからでしょう。このような製品が増えることは、消費者にも持続可能な社会の実現に向けた意識を高める良い機会となるでしょう。
ぜひ、2025年の発売を楽しみに待ちつつ、暮らしの中で旅の楽しさを感じられる商品に、あなたも注目してみてはいかがでしょうか。