磐田市、デジタルガイド「テックタッチ」で業務効率化を実現
静岡県磐田市は、業務の効率化を図るために「FAST財務会計」とデジタルガイド「テックタッチ」を導入することを決定しました。この取り組みは、2025年4月からの運用開始を目指しており、自治体のバックオフィス業務においてデジタルアダプションプラットフォームを採用するのは全国初の試みです。
導入の背景と選定理由
磐田市は、現行の財務会計システムの保守サポートが終了することを背景に、新たなシステムをプロポーザル方式で調達しました。その結果、ジャパンシステムが提案した「FAST財務会計」と「テックタッチ」が選ばれたのです。この選定では、パッケージの標準機能が豊富で、開発コストやカスタマイズの削減が可能である点、内部事務との円滑な連携が図れる点が評価されました。
さらに、システム導入時の現場負担を軽減し、効果的な活用を促進するために、テックタッチ社のデジタルガイドを採用することになりました。具体的には、以下の3つのポイントが選定理由として挙げられます。
1.
デジタルガイドによる効率的な操作支援: 職員はデジタルガイドを通じて操作に迷うことなく「FAST財務会計」を活用できます。これにより、不明点や誤入力が減ることが期待されます。
2.
問合せ・差戻しの低減: 職員がシステムに正確に入力することで、会計課への問合せや差戻しが減少し、業務効率の向上につながります。
3.
ノーコードの柔軟なカスタマイズ: 会計課の職員自身がプログラミング知識なしでカスタマイズを行えるため、磐田市独自の運用ルールを迅速に画面上に反映できます。
磐田市からのコメント
磐田市の会計課審査グループの伊藤志帆氏は、新システム導入時に職員が操作に慣れるまでに時間がかかり、問い合わせが多発することが予想されるため、効率的な移行をサポートするためにテックタッチの導入を決定したと述べています。
伊藤氏は、テックタッチの特徴として職員が簡単にツールチップを作成できる点を挙げ、これによりシステム内の疑問をリアルタイムで解決できるため、特に繁忙期には業務効率が大幅に向上すると期待しています。
磐田市の紹介
静岡県の西部に位置する磐田市は、工業や農業が盛んな地域であり、温暖な気候と豊かな自然環境を活かして発展を目指しています。また、サッカーJリーグの名門チーム、ジュビロ磐田のホームタウンとしても知られ、地域の活性化に努めています。
FAST財務会計とテックタッチについて
ジャパンシステムの「FAST財務会計」は、自治体の財務会計業務を支える信頼のソリューションで、これまでに270以上の地方公共団体に導入実績があります。デジタル化やペーパーレス化を推進し、執行や決算などの業務を円滑に行えるようサポートしています。
テックタッチは、「すべてのユーザーがシステムを使いこなせる世界に」という理念でデジタルアダプションプラットフォームを提供しており、既存のシステムに簡単に組み込むことができるため、多くの企業や自治体に導入されています。2023年には経済産業省からJ-Startupにも選ばれるなど、その革新性が評価されています。
まとめ
磐田市の新たな取り組みは、デジタル技術を活用し、行政業務の効率化を図るものです。「FAST財務会計」と「テックタッチ」の導入は、行政運営の新しい形を模索する上で重要な一歩となることでしょう。2025年のシステム運用開始が待ち遠しいです。