ヤマシタ社長が東海・北陸地区代表に選出
介護用品レンタル・販売を手掛ける静岡県島田市の株式会社ヤマシタの代表取締役社長、山下和洋氏が、EY Japan主催の「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2025 ジャパン」で東海・北陸地区の代表として大賞を受賞し、これにより日本大会に進出します。この表彰制度は、世界中で起業家を称賛するもので、日本では2001年から行われています。
EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは
このプログラムは、より良い社会の実現を目指す企業のリーダーたちの努力と成果を評価する重要な機会です。日本全国で行われる選考は、各地区での予選を経て行われ、最終的には全国から優れた起業家が集まります。今回、山下氏は「Accelerating部門」の優秀な起業家として選ばれ、さらなるステージへ進むこととなりました。この大会では、基準に基づいた厳格な審査が行われ、特に「アントレプレナー精神」「パーパス」「成長」「影響力」が重視されます。
山下和洋社長の受賞コメント
受賞の際には、「労働集約型」の介護用品レンタル事業が持つ価値を強調しました。AIが普及する現代でも、介護のように「人」を中心に成り立つサービスには存在意義があるとし、「仕事内容にAIを活かすことが価値を生む」と述べました。特に、社員が自らAIツールを使いこなし、業務を効率化する様子を挙げ、テクノロジーと人間性の融合によって新しいサービスの創出を目指すとしています。
介護業界への熱い想い
また、社長は一般的には高く評価されにくい介護業界ではあるものの、深い顧客接点が我々の強みであると語ります。リアルな現場で得られる顧客のニーズをしっかりと把握し、新しいサービスを提案していくことが重要であると述べ、在宅介護においてのプラットフォームとなることを目指しています。これは日本の高齢者が豊かに生活できる社会の実現に向けた一歩でもあります。
山下社長の経歴と展望
山下氏は1987年に生まれ、慶應義塾大学を卒業後、父の急逝を受けて25歳で社長に就任しました。それ以来、企業の成長を牽引しており、3,000名以上の従業員を持つ組織を率いています。長期的なビジョンとして非連続成長を掲げており、2030年には売上目標850億円、2050年には1兆円を目指すとしています。また彼は、業界団体や経済界での公職を務めるなど、多岐にわたって活躍しています。
最後に
山下社長が日本大会での勝利を目指しているということは、業界にとっても大きな励みです。彼の挑戦が、より良い介護サービスの実現に繋がることを期待しています。在宅介護の未来を切り開くその姿勢に、地域の皆さんからの温かい応援が集まることでしょう。