伊豆88遍路の魅力
伊豆半島を巡る「伊豆88遍路」は、江戸時代から続く400km以上の壮大な巡礼路です。このコースは、熱海を発着点として、伊豆半島の中心を北上し、最終的には歴史ある修禅寺にたどり着きます。この神聖な巡礼地は、かつて多くの参拝者によって訪れられた場所で、現在もその魅力が色濃く残っています。特に、江戸時代には札所を制定し、主要道路がこの道だったため、旅の意義を感じることができます。
歴史の足跡を辿る
コースを歩けば、往時の景色に思いを馳せることができます。今では整備された道の多くが、江戸時代から続く歴史を物語っています。中には朽ちてしまった道もありますが、その荒んだ美しさが感じられ、当時の雰囲気を想像することができます。本記事では、特に注目すべき六回目のコースをご紹介します。
第6回 参拝コースの概要
今回のコースは、下田市の蓮台寺温泉と稲生沢川を志し、歴史的な名所を巡るルートです。この道は、江戸時代から松崎と河津をつなぐ重要な道で、多くの歴史的出来事が詰まっています。
旅のスタート地点は、熱海駅です。新幹線で東京から熱海に行くことができ、約1時間半の距離です。まず、熱海駅を出発し、約66kmの道のりを進みます。
第46番札所の米山寺に兼任する龍巣院で御朱印をいただけます。
- - 第46番札所:米山寺(約3.1km、約10分)
733年に行基が訪れた歴史ある寺院です。本尊は行基の作とされています。
- - 第45番札所:向陽院(約3.7km、約10分)
1402年に創建された、阿闍梨が地蔵密庵を結び奉ったことで知られています。
- - 第44番札所:廣台寺(約3.3km、約10分)
かつては真言宗の小さな庵で、現在は曹洞宗に改宗。
下田市魚市場内にて、金目鯛を使用した料理が味わえます。
- - 第48番札所:報本寺(約4.2km、約10分)
1326年に創建されたこの寺は、臨済宗として現在の姿に再興されました。
真言宗の僧が建立した霊地に由来すると伝えられる寺。
1099年に発見された仏像に由来する霊場です。
最後に立ち寄る上原美術館では、近代絵画や仏像を楽しむことができます。
ここでは独特の文化に触れ、心を豊かにするひとときを過ごせます。
旅の終点は、再び熱海駅。全行程を無事に終えた後は、旅の余韻にひたります。
車の利用がおすすめ
伊豆半島の最南端である下田へは、公共交通機関もあるものの、自家用車やレンタカーを利用するのが最もコストパフォーマンスが良いでしょう。特に、レンタカーはリーズナブルに借りられるため、2人以上での旅には最適です。運転しながら美しい風景を楽しむのもまた一興です。
イベント情報
6月には「下田あじさい祭り」や「熱海梅園ほたる鑑賞の夕べ」など、様々なイベントが開催され、自然と触れ合う機会が盛り沢山です。どちらも訪れる価値があるおすすめのイベントです。
お遍路の楽しみ方
お遍路はアクティブな旅の形式ですが、特別な装いをする必要はありません。普段着で気軽に参加でき、様々なシチュエーションで自分なりの参拝を楽しむことができます。お友達や家族と一緒に心の平和を求め、伊豆の自然を楽しむ旅に出ましょう。
このように、「伊豆88遍路」の旅は、美しさと歴史に触れるだけでなく、心の平和を見つける素晴らしい体験です。ぜひ皆さんも、この神聖な道を歩いてみてください。