大井川鐵道の新サービス「大鐵members」
静岡県島田市に位置する大井川鐵道が、地域社会の活性化を目指して新サービス「大鐵members」を開始します。このサービスは、Marbull Xによって提供される独自のフレームワークをベースにしており、地域に訪れるファンとの関係を新たな形で築いていくものです。
サービスの背景と目的
大井川鐵道は、鉄道ファンや家族連れなどの顧客層を持っているものの、どのような人々がファンであるか、またその目的地は何かが明確でないという課題を抱えていました。このことをベースに、ライトなファンが気軽に参加できる環境を整え、徐々にコアなファンへと育てることが求められています。また、社内には歴代の鉄道車両の画像や駅名標、ヘッドマークといった潜在資産が豊富に存在しますが、その活用方法が不足しています。この課題を解決するために「大鐵members」が立ち上がることになりました。
新たな体験を提供する「大鐵members」
「大鐵members」では、以下のような様々な取り組みが行われます。
1.
公式LINEアカウントの新設
大井川鐵道のファンとの継続的な接点を作るために公式LINEアカウントが新たに設立されます。このプラットフォームを通じて、デジタル会員証やクエスト、レポートなどを手軽に利用できるようになり、ファンの行動データを蓄積することが可能になります。
2.
大鐵ガチャコレクション
鉄道車両や駅名標、ヘッドマークといった社内コンテンツがNFTとしてコレクションできる仕組みが導入されます。抽選型の“ガチャ”体験が追加され、これによりファンが集める楽しさを感じることができ、ゲーム感覚での参加を促進します。
3.
駅訪問チャレンジ
月一回、指定された駅施設で「マイル」を補充できる仕組みが設計されています。ガチャを通じて集めたマイルが、繰り返し訪問するインセンティブとなります。
4.
チェックイン連動クーポン
駅でのチェックインと同時に、周辺店舗で使用できるクーポンが自動的に配布され、沿線の消費を促します。こうした取り組みにより、地域の経済が活性化されることが期待されています。
期待される効果と地域との関係
新しいサービスの開始によって、オンラインでの行動データ蓄積が可能となります。これにより、今後の施策立案にも活かされるでしょう。また、「乗る・撮る」といった従来の鉄道体験に加え、「集める・達成する」といった新たな楽しみ方を提供することで、ファンの関心が持続され、ライト層からコア層への育成が期待されます。さらに、チェックインを通した地域店舗への送客が実現することで、経済効果の創出や可視化にも繋がると考えられています。
Marbull Xの役割と展望
Marbull Xは、地域に埋もれたコンテンツをビジネスに活用することを得意とするコンサルティング企業です。新しいフレームワーク「Marbullコネクト」を通じて、地域活性化やNFT活用を支援しています。地域の未来を切り開く「大鐵members」に期待が寄せられます。
これからの地域経済の活性化につながるか、これまでの鉄道体験を新しい形に進化させるこの挑戦から目が離せません。大井川鐵道の新たな取り組みを、ぜひ注目して見守っていきたいと思います。