静岡ブルーレヴズ、唯一のプロスポーツチームとして採択
令和7年度に静岡ブルーレヴズが、プロスポーツチームとして唯一、スポーツ庁の「スポーツコンプレックス推進事業」に採択されました。この事業は、スポーツを基盤に地域を活性化するためのテクノロジー活用を目指すもので、全国で二つの団体が選ばれる中、静岡のチームが選ばれたことは注目に値します。
新たな取り組みの背景
静岡ブルーレヴズは昨シーズンから、テクノロジーを利用した観戦者の便宜向上と、環境への配慮に重点を置いた施策を実施してきました。渋滞緩和による顧客満足度向上や公共交通の利用促進を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。そして来季からは新たに「地域事業者や自治体との連携による経済活性化」も重要な柱となります。
本事業の一環として、観戦者には移動手段に応じてポイントが付与され、CO₂排出量が少ない方法で来場した場合にはより高いポイントが得られる仕組みです。このポイントは、試合前後のイベント参加や地域の飲食店での割引などに利用できます。地域事業者も専用のLINEを利用し、営業状況を観戦者にリアルタイムで伝えることができるため、地元とのつながりを強化することが期待されています。
環境への配慮と地域課題の解決
この取り組みの一環として、昨シーズンと比較し、試合運営におけるCO₂排出量は大幅に削減されています。特に移動エコ活アプリ「moveco」を活用することで、自家用車から公共交通機関への転換が進み、観戦者の移動方法が変化しました。また、観戦者からの支援でJクレジットを購入することで、試合運営に伴うCO₂排出量のオフセットを行っています。
今後の展望
今後のスケジュールとしては、2025年10月から新たなソリューションの開発が始まり、同年12月には提供が開始されます。ホーム開幕戦では新システムの運用が始まる予定であり、さらに地域との連携を強めながら、スポーツを核としたまちづくりの実現に向けて活動を続けていきます。
静岡ブルーレヴズはサステナブルな地域成長に貢献し、観戦者と地域が一緒になって楽しむ未来を作るため、さらなる取り組みを進めていく所存です。これからの活動に期待が高まります。