北斗株式会社がAIプラットフォームmeviyを採用
生産設備のグローバル企業である北斗株式会社が、機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」を採用したことを発表しました。このAIプラットフォームの導入は、自動車ボディの生産設備を提供する北斗にとって、設計・調達プロセスを改善する重要な一歩となっています。
meviy導入の背景
北斗株式会社は、全世界の自動車メーカーに高品質な生産設備を供給するトップメーカーであり、電気自動車のテスラ社からSupplier Awardを受賞するなど、その技術力は国内外から高く評価されています。しかし、自動車産業における急速な変化や複雑な部品形状は、部品調達の効率を下げる要因となり、設計から製造までの過程におけるボトルネックを生じていました。
特に、3DCADによる設計データをもとに紙の図面を作成する作業にはかなりの時間を要し、この非効率が生産性の向上を暗礁に乗り上げさせていました。そこで北斗株式会社は、meviyを採用することで、この課題を解決する方針を決めました。
meviyの導入による効果
1. 低コスト・短納期の実現
meviyの導入により、3Dデータをアップロードすることで即時に価格と納期を確認できるようになりました。これにより、計画的な発注が可能になり、設計手法の簡素化や部品の共通化が進むことで、さらに効率的な部品調達が実現しています。この取り組みにより、meviy適用領域では図面作成から部品発注までの業務工数を約90%も削減することができました。
2. GHG削減への貢献
成功的なmeviyの導入はペーパーレス化にも繋がり、3Dデータのみで見積もりができるため、これまで必要だった膨大な紙図面が不要になりました。このことはサプライチェーンにおける温室効果ガス(GHG)削減にも寄与しています。
ワークフローの効率化
北斗株式会社の技術部責任者、堀田様は、「設計において複雑化した部品形状が製作コストや期間を押し上げていたが、meviyの導入によってこの問題は解決されつつある。」と語っています。そして、meviyの活用により、設計・製造プロセスが効率化され、ロボットシミュレーションなどの高付加価値業務に注力する時間を生み出せるようになったと述べています。
また、導入から1年半でmeviyの使用率は加工品全体の約3割に達し、今後さらに増加する見込みです。2025年度には各部門から集めた推進チームを通じて、meviyの使用率を5割に引き上げる計画があるとのことです。
北斗株式会社とmeviyについて
北斗株式会社は、自動化生産設備を構想から設計、製作、立ち上げ、保全まで一貫してサービス提供している企業です。取引先には国内外の大手自動車メーカーや新興EVベンチャーが含まれ、品質、価格、納期の評価が高いです。
また、meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが即時に見積もりを行い、最短1日での出荷を実現するプラットフォームで、国内シェアで4年連続No.1を獲得しています。これからも北斗株式会社とmeviyは、製造業の生産性向上を目指し、更なるサービスの向上を図っていくことでしょう。